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「……は?調べ…?」



眉間にシワを寄せた僕を見る天霧は、そのまま口を進める



「貴方は狐の血が一番濃い。

しかし、能力を見ている限り、他の妖怪などの血も混合しているのかと

貴方は人間でもない
私たちのような鬼でもない

貴方は、"化け物"という言葉を、鋭く極めに極めたような存在です」



化け物…

『化け物という言葉を、鋭く極めに極めたような存在』

胸がちくりと痛む




言われていたから気づいていた

言われなくても気づいていた




「恐らく貴方のような、
血筋を受け継いだ者はいないでしょう」






血筋なんてどうでも良かった


能力なんてどうでも良かった



自分の事なんてどうでも良かった



知りたくなかった


知りたくない






やめてくれ



顔を下に背ける

でも天霧は口を止めない


「そして貴方は、狐界でかなり上位の狐の血をついでいます。


狐の格付けは上位から、空孤、気狐、野狐となっており、その中の貴方は空孤の血を持っている



空孤とは、先ほど風間が言ったような、3000歳を超え神通力を自在に操れる大神狐の事。


しかし貴方はそれほどの年を重ねていませんね。


貴方の父親が空孤です。」




僕の父親はいない

僕ごときが、慕っていい家族はいない







「話が長くなりました。ここからは単刀直入に言わせてもらいます。

貴方は、狐の生き残りです。
この国に残る最後の狐界の者です


そして貴方の血筋を狙っている者は少なくありません。

なにか、狙われるような体験をされた事はありませんか?」





問われた僕はフッと笑った。
天霧を睨みながら口を開く




「分かっている事を言われるのが、一番腹が立つ」




「…どういう事でしょう」







「…知ってる。全部。

あいつが…僕の前に現れた時には……すべて思い出した」

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時

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