第二章完結01 ページ48
第二章完結
誰もが持っている、もう一人の自分
不安だ、逃げたい、辛い
そんな気持ちと戦って、自分と戦って、俺たちの元に戻ってきたA。
前とは違って強くなってように見える
笑顔も増えた
だけど、たまに寂しそうに笑うのは何でだ?
「止まらねぇ……」
この溢れ出す気持ちは一体何なんだ?
かつて泣いた俺に風車を渡した笑顔
かつて傷だらけになりながら切なく笑った表情
かつて俺の前から突然姿を消したあの人が
目をつぶると浮かんでくる
『それで、土方にも出会ったし』
俺のことを、覚えていてくれていた
素直に嬉しい
お前のおかげで、今の俺がある
こんないい仲間持って、刀帯びて
…あの人の笑顔があったからなんだよ
_________
僕らの元へ、戻ってきたあの子
なんだか不思議で、無口で、無表情で。
めったに、君の笑顔は見れなかった。だから、いつも見たいと思った
でも、他の人たちに見せる笑顔は、どうしてもやめて欲しくて
僕だけに見せてよ。僕だけに
僕だけに笑っていてよって
君がここに戻ってきた、その理由はたくさんあると思うんだ
だけど、その理由の中に
少しでも、僕のことが入っていたらな
_____
始め、俺と彼女との出会いは誰よりも遅れていた
出張先から帰った時には、もう彼女は此処にいた
既に幹部の皆とは親しい様子で、その時は何故か少し悲しかった
南雲からAをかばったあの日
俺が守ると言ったあの日
驚いたような、泣きそうな、嬉しそうな表情を残したまま倒れたA。
その表情を見て、彼女が今までどんな苦境にあってきたかがよく分かった
そしてその日から、彼女を守るという意識が一段と強くなったんだ
_____
兄さんと呼ばせた日にゃあ、えらい目にあった
あいつが熱を出して、魅入った時にもな
そんだけ、皆から大事にされてんだなって思った
でもまぁ、心中は複雑なワケで。
あいつは、幹部の奴らと接する度、笑顔が増えていった
俺にも、嬉しそうに話しに来てくれたことだってあった
あいつが出ていっちまって、幹部の士気は一気に下がった
俺だって当然、悔しかった
とにかく、心配だったんだ
あいつは無事か、痛い目にあったりはしてないか
居場所が分かったらすぐにでも飛んでいくつもりだった
あいつが、俺の中で大事な存在だって事が、改めて理解できた
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時