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雲林院には、私より5つ上の青年がいたはずだ
そこに嫁入りをすれば、ことは収まるのではないだろうか
雲林院は、この界にいる狐たちに良く思われようとしていた
その為、花京院を地の底におとしめようだなんて考えてることは、世の狐たちには気づかれたくないはず
雲林院の今の立場を利用して、私が嫁入りしよう
花京院の私が嫁入りを申し込んだとしても、雲林院はきっと断れない。
断ったあかつきには『雲林院様って優しい方だと思ってたのに。今の状況の花京院に手を差し伸べるのかと思ってた』だなんて狐たちに思われてしまう
嫁入りをすれば、花京院の最悪の事態だって避けれる。
私の父と母を、花京院を救うこと
それは、この界の狐たち、そして神社を信仰する人間の民を救うことにもつながる
私がここで動かなければならない
そう思うと、父の元へと駆けずにはいられなかった。
__________
私の思った通り、雲林院に嫁入りを申し込んだところ『もちろんです』と引きつった笑顔で言われた
私がここまで頭の回る女だと思っていなかったらしい
思ってみれば、雲林院の青年と会ったことがない
どんな人なのか、せめて頭のいかれた人ではあってほしくない。そう思った
向こうだって花京院の娘となんて結婚したくないだろう
人間の民たちの願いを叶えたり、悩み事を聞いたり、相談に乗る事が私たち狐の仕事。
だけど、私たちの悩みを聞いてくれる人はいない
ましてや私など花京院の一人娘
昔からひとりぼっちだ。
雲林院に行っても、きっとまたひとりぼっちだ。
そう思ってたのだが…
「君が花京院のAか!
いやぁ初めましてやな!
僕は雲林院の春彦(はるひこ)って言うんや!ころからよろしくなぁ!」
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時