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「何だこらァ、どこで拾って来やがったんだ」
「お、俺は盗んでねぇよ!
屯所の入り口に置いてあったんだっての!」
少し拍子抜けした様子で、原田を睨みつける土方。いかにも"お前が盗んで来ただろ"とでも言うように。
それに原田はいやいやいや、と手を横にブンブンと振る
「…じゃあなんだ。この大金は」
土方が金銀財宝を睨みつける
確かに、落として行くのも無理がある。
こんないっぺんに大金、運ぶ者はごく少ないだろう
「…土方さん、彼女が届けに来たのでは?」
斎藤が「失礼します」と言い、土方の自室へ入る
「彼女…?」
「…ええ。土方さん、彼女の置き手紙はありますか?見せていただきたいのですが」
「あぁ。分かった。」
彼女の置き手紙は土方の自室、机の棚の、さらに漆で塗られた箱の中に大事に保存されていた
「これが、どうかしたのか?」
原田が言う
「ここに……"恩は必ず返す"…とあります」
斎藤の言葉を聞いた瞬間、原田と土方の表情が揺らぐ
「…え、あいつが……」
置き手紙を見つめていた原田がバッと顔を上げ斎藤を見る
「…そうとは思ったが…お前もそう思うか?斎藤」
さすがの土方も、気づかないわけにはいかない。
「えぇ。少なくとも、もう少し様子を見ましょう。何か手がかりが見つかるかもしれません」
「そうだな。」
__
「ちょっと、これ置いたの誰?邪魔なんだけど」
そう良いながら広間へ足を伸ばした沖田。
散歩から帰ってきたのだろうか
全員が沖田を見る
沖田が酒の瓶を両手に一つずつ持って、
朝飯をかき込む2人の前に立ち、そして睨んだ
「ぬぁんだぁ総司、そんな顔し…」
「門に置いてあったよ。平助の?それとも新ぱっつあんの?」
顔を上げた藤堂と永倉
その瞬間、二人の目がギラリと変わった
「だぁあああああ!!!!それぇえええええ!!!」
「まさか…この目で拝める日がくるとは…」
「…は?…なに?2人のでしょこれ、違うの?」
「違げぇよ!俺らの懐の金で買えるわけねぇだろ!」
「さっそく今日、飲もうぜ!!」
わいわいとはしゃぐ永倉と平助。
「ちょっと待てお前ら!!!」
一喝入れるように、土方が2人に大声を浴びさせ、
さらに
斎藤がゆっくりと2人に近づき、2人から酒の瓶を取り上げる
「「ええええぇぇぇぇ」」
「土方さん、これは」
斎藤は、泣きそうになっている2人など気にもしない様子。←
「…あぁ。とっておけ」
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時