【薄桜鬼】めったに咲かない花＿僕らと君の満月日＿ (ページ17)

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『痛いけど、慣れてるから』

俺に向けて優しく微笑む

心配しないで、と言い聞かされているようで

慣れてる…？

姉さんは本当に慣れているのだろうか

絶対違う。

苦しいんだろう

怖いんだろう

不安に押しつぶされそうで

耳をいくら塞いでも、

脳に直接響く言葉が怖くて

姉さんの本当の声を聞きたい

だって、姉さん、口を動かしてないんだ

きっと、心の声なんだ

『私…人間とは違うから＿＿＿＿＿＿＿＿』

「違う!!!」

違う。

人間だからとかじゃない

姉さんは姉さんだ

他の誰がなんと言おうが姉さんは姉さんなんだ

「……っ？」

「姉さん!!!

俺が、…俺が守るから!!!

絶対に守るから!!!」

俺が守るんだ

姉さんを絶対に

大切な事を教えてくれた

感謝しきれない程

今度は俺がお礼をする番なんだ

「俺が！守るからっ！！」

気付いたら姉さんの腕を掴んで揺さぶっていた

「＿＿＿＿＿……ありがとう…トシ…＿＿＿＿＿」

＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「……なんであの人がこっち(京都)に居るんだ…？」

土方は自室で頭を抱えていた

藤堂や原田に「縄は良い」と言ったのは間違いだっただろうか。

藤堂の事だからなにか勘違いするのでは……←

だがあの人は、

俺に武士と言う夢を与えてくれて応援してくれた、

ただ一人の人だった

縄で縛るなんて出来ねぇよなぁ…

だけど、本当に驚いた。

何故京都に…

こんな形で会うとは。

しかし、容態がかなり変わっていた

服装も雰囲気も全く異なっていた

昔とは全然違う

だが、右目に入った傷を見てすぐに気づいた

大きな傷

それと、

俺があの人に懐き始めた頃に、あげた土産物

手首に巻くやつだ

紅色に輝く石がとても綺麗な飾り

あげた時にキラキラした笑顔で微笑んでくれたのを今も覚えてる

「……なぁ、

……なんで…また会えたんだ…？」

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6歳のショタ方さん(※ショタ土方さん)可愛いんすけど…っ///←