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「……部屋まで送っていく」



「……」







俺が立ち上がると、布団の塊もむくっと立ち上がる。






無言で障子を開けると、いつもより遅いペースで、部屋に向かって歩いた








__________


原田side









俺たちは、その女に驚かさせられる事が多かった


初めは無言だし、片言だし、顔は見せねぇし

硬いやつなのかと思っていたが






「………眠いから寝る…」



「おう」








ほとんどは部屋にこもったきりで外には滅多に出てこなかった


こんな男だらけのむさ苦しい所で、女1人無造作においておくわけには行かない。
と言う意見が多々出たので、一応部屋に見張りを。


土方さんがこうじゃ、やはり皆の意見もいつもと違うと言うか



だからこの見張りは、その女を守るって言う風に作られた当番だった




顔はまともに見ていない
部屋から出てこねぇし


飯は?と聞いても
食べなくてもいい。と言う答えが帰ってくるばかりだった









その女の声は、俺が話しかけてしか帰ってこないんだが…









何故か眠い時だけお知らせつき





何故…だ、ろう





しかも寝ている事が多く、

夜行性かと思いきや、そう言う事でもないらしい









なんか、こいつ、抜けてる所がある気がするんだよな


例えばこんな会話を思い出す


______

___

「飯は?」

「…いらない」

「いや、少しは食べろよ、元気でねぇぞ?」

「…外出るつもりはないから良い」


「なんで出ねぇんだよ、引きこもってちゃそれこそおかしくなるぞ」



「……おかしくなる…?

……じゃあ出る」



そう言った瞬間に障子が勢いよく開けられ、


俺の頭を直撃した



「がっ」


「……あ」


___
_____


まぁ、なんか抜けてる気がするんだよ俺は。


根は良いやつなのかも…と言うか天然?






障子越しに化け物と言われた女がいる、


もう何日も一緒(?)にいると、


そんな物騒なこともうなんにも思わなくなった

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ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時

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