2日目�� ページ19
猗窩座｢名前｣
｢え？｣
晒を替えながら、猗窩座が呟く
猗窩座｢お前が俺の名を普通に呼ぶのは何故だ｣
｢え？…あぁ確かに｣
『猗窩座』と
自然に呼んでいた
初めて『猗窩座』と呼んだ時は
煉獄さんの仇と
憎しみを込めて呼んだのに
今は………
｢同居人？｣
猗窩座｢…は？｣
｢昨日一日色々あったけど、晒替えてくれてるし。まぁ怪我の原因は猗窩座だけど、今のところ危害を加えるつもりはないみたいだし。同じ部屋に閉じ込められてるから同居人｣
猗窩座｢……俺は今すぐにでもお前との同居を解消して外に出たいんだがな｣
｢私だって猗窩座と同居なんてまっぴら御免だよ｣
猗窩座｢ならば今すぐ抱き合っ｣
｢絶 対 無 理｣
猗窩座｢俺もお前のような可愛げのない女と抱き合うなんざまっぴら御免だ｣
｢最っ低｣
猗窩座｢それしか言葉を知らんのか｣
｢私はぜっっったいにやらないから。一ヶ月後には私は天国、猗窩座は地獄｣
猗窩座｢頑固な女は好かれんぞ｣
｢うるさいな！一言多いんだって！｣
終わった、と猗窩座が立ち上がる
相変わらず丁寧に巻かれた晒を見つめながら
｢ありがとう｣
と言うと
猗窩座｢……A｣
突然、猗窩座が私の名前を呼んだ
驚いて目を見開く私の顔を
猗窩座がしゃがんで覗き込む
猗窩座｢ A ｣
もう一度猗窩座が私の名前を呼んだ
『上弦』『参』と刻まれた青い瞳
あぁ猗窩座は鬼だ
私が憎む、倒すべき敵だ
なのに
何故目を逸らせないのか
何故この瞳を『綺麗だ』と思うのか
何故優しい目をしていると感じるのか
猗窩座｢ A ｣
私の左頬に猗窩座の右手が添えられる
親指で頬を撫でるその手は
数え切れない程の人たちを殺してきたとは思えないほど
優しく、暖かい
左頬を撫でていた手が、するりと頸に移動した
頸を締められるかと身体を固くしたが
予想に反して
猗窩座の手は優しく添えられているだけ
青い瞳はずっと私を見つめている
｢あ……かざ……どうしたの……？｣
沈黙に耐えられず猗窩座を呼ぶと
ふっ…と我に返ったように猗窩座の瞳が揺れた
頸に添えていた手を引っ込めると同時に立ち上がる
猗窩座｢傷は塞がってきている。もう一度晒を替えたら終わりだ｣
そう言って、猗窩座は壁際に戻った
……………な、なんだったんだ
不覚にもド○○キしてしまった
猗窩座の瞳がとても綺麗で
触れる手が優しかったから
……………もっと、触れてほしいと
頭がおかしくなったかもしれない
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ゆあな(プロフ) - てふてふさん» てふてふさん(^^)コメントありがとうございます！私も無限列車編を見て鬼滅熱が再び燃えております(｀･ω･´)読んでいただけて嬉しいです(*^^*) (2021年9月27日 19時) (
レス) id: c561953436 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 完結から時間が経ってからのコメントで申し訳ないですが、無限列車編TV放送で再燃して読ませていただきました！ぽろっと涙が溢れるストーリーと、裏シーンはどきどきが止まらず本当に腰が砕けそうでした……！続編含め、素敵な作品をありがとうございました！ (2021年9月27日 14時) (レス) id: 2bb0e08beb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まりも。さん» まりも。さん(*^^*)なんて嬉しいお言葉…涙出るくらい嬉しいです！ありがとうございます(T^T) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まりも。(プロフ) - もう何度こちらの作品を読んだことでしょう。大好きが止まりません(作品も猗窩座も) (2021年2月24日 13時) (レス) id: 1dc894a7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まゆまゆさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も猗窩座大好きなので、ホントに私の欲望と願望を詰め込みました(笑)現実になってほしい…(o´艸`) (2021年1月27日 12時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年1月11日 20時
