2日目�� ページ18
………
『A』
…………ん…
………………師…範…？
『A』
……もう朝…ですか……？
『先に行くぞ』
…えっ…ちょっと待って……！
『早く出てこい』
待って…！置いていかないで…!!
｢師範!!!｣
ガンッ!!!
｢いったぁぁぁぁぁ!!!｣
猗窩座｢突然飛び起きるな｣
｢なっ！なんで人の寝顔覗き込んでんだよ！変態！下がれ！｣
寝起きで猗窩座の顔面とこんにちはなんて最悪だ！
猗窩座｢…泣いているのか｣
｢え？…………あ、え、いや｣
つぅっ…と右頬に涙が落ちる。
猗窩座｢師範とは誰だ？｣
｢え、お…音柱の宇髄さん…｣
猗窩座｢知らんな｣
あぁ、そうですか。
｢なんであんたは人の寝顔覗き込んでんの｣
猗窩座｢なかなか起きないから死んだかと思った｣
だからって近くないですか。
猗窩座｢お前のような弱者はすぐ死ぬからな。お前が死ぬとここから出られない｣
弱者って言うな。
猗窩座｢だから『まだ』死ぬな｣
何故か少し切ない目をしながら
すっ…とAの右頬に手を伸ばし、涙を親指で拭いながら猗窩座が言う。
不思議と嫌な気持ちがしない自分に混乱する。
｢『まだ』…ね｣
猗窩座｢あぁ。『まだ』だ｣
ニヤリ…とひねくれた笑いを浮かべる。
何事も無かったように立ち上がり、Aの傍を離れた猗窩座は、昨日降ってきたお握りと竹筒、晒を持って戻ってきた。
猗窩座｢晒を替える。握り飯を喰え。腐るぞ｣
有無を言わさない口調でAの前にお握りと竹筒を置くと、猗窩座は晒を替え始めた。
……………手当て、三回目だな。
素直に替えられてる自分もどうなのか。
普通に替えてる猗窩座もどうなんだ。
…あれか、実はお世話好きのお兄ちゃん的な？
猗窩座｢早く喰え。腹が鳴っているぞ｣
ぐぅぅぅ…
｢…いただきます｣
ん…？昨日からお握りの数が減っていない。
｢猗窩座は食べないの？｣
猗窩座｢昨日も言ったが、俺は人間しか喰わん｣
｢うわ、最低｣
猗窩座｢それも昨日聞いたな。俺はさっき喰った｣
｢…………何を｣
猗窩座｢人間だ｣
｢…………どこで｣
猗窩座｢ここで｣
｢…………いつ｣
猗窩座｢お前が起きる四半刻ほど前だな｣
寝てて良かった
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ゆあな(プロフ) - てふてふさん» てふてふさん(^^)コメントありがとうございます！私も無限列車編を見て鬼滅熱が再び燃えております(｀･ω･´)読んでいただけて嬉しいです(*^^*) (2021年9月27日 19時) (
レス) id: c561953436 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 完結から時間が経ってからのコメントで申し訳ないですが、無限列車編TV放送で再燃して読ませていただきました！ぽろっと涙が溢れるストーリーと、裏シーンはどきどきが止まらず本当に腰が砕けそうでした……！続編含め、素敵な作品をありがとうございました！ (2021年9月27日 14時) (レス) id: 2bb0e08beb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まりも。さん» まりも。さん(*^^*)なんて嬉しいお言葉…涙出るくらい嬉しいです！ありがとうございます(T^T) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まりも。(プロフ) - もう何度こちらの作品を読んだことでしょう。大好きが止まりません(作品も猗窩座も) (2021年2月24日 13時) (レス) id: 1dc894a7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まゆまゆさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も猗窩座大好きなので、ホントに私の欲望と願望を詰め込みました(笑)現実になってほしい…(o´艸`) (2021年1月27日 12時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年1月11日 20時
