【テイルズ×ポケモン】シロナの姉は別世界で旅するようです。 (ページ11)

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私は急に思い出したように鞄の中から透明に輝く大きな珠を取り出した。
これは『こんごうだま』。
たまたまテンガン山を調査していた時、洞穴の奥に埋もれていたから
掘り出して持って来たのよね。

多分ディアルガを呼ぶような大事は起きないと思うけど……。
ク「(万が一の時の為に、ね。)」
暫く『こんごうだま』を眺めていると
階段を急いで上って来る音がしたので『こんごうだま』を鞄の奥にしまった。

扉が開くと共に飛び込んで来たのは、
宿屋の主人だった。
ク「一体そんなに慌ててどうしたの？」

「変な連中が、やって来て……………クロム様を出さない、とイセリア、を占拠する、と言っていて……。」

慌てて駆け込んで来た為、言葉が途切れ途切れになってしまっているけど、状況は理解した。

ク「それで？その人達の人数は？」
「少なく見積もると十人くらいだったよ。」

ク「分かったわ。すぐに行くから。入り口の方で良いわよね？」

私は鞄を抱えて、窓の縁に脚をかけた。
ズボンだからこういう事が出来るのよね。

「は、はぁ。………ってそこから飛び降りるつもりですか!?」
ク「大丈夫よ、怪我はしないよう心がけているから。」
そう言うが早いか私は窓から飛び降りた。