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どんどん近づいてきてる
終わりが来る日が
『けほっけほっ…』
咳が増す一方 身体が悪くなっていく
起きるのも辛い…
『はぁ…私が病気じゃなくて
もっと違う形で貴方と出会えて居たら…』
毎日 退屈で誰かがお見舞いに来てくれるまで
気が沈んで、でも心配かけないように
無理して笑って
『けほっ…はぁはぁ』
コンコン
夏目「こんにちは 大丈夫?
顔色が悪いみたいだけド」
『平気だよ 少し咳が酷いだけで』
夏目「辛そうだネ」
『ううん 夏目くんが来てくれるだけで
辛さも減るから』
夏目「明日には 師匠 来られるみたいだかラ」
嬉しい…もう一度だけ
日々樹くんに会えるなんて
『嬉しいな!会いたいと思ってたの』
夏目「………。」
『どうかした?』
夏目「そうゆう顔 出来るんだなっテ」
『え?』
夏目「言っちゃうとAを
困らせてしまうかラ 言えなイ…」
『そうなの?』
だって 最後になるかもしれないの
夏目「うん」
『それにしても夏目くんに
彼女居るなんて驚いたよ〜
同じ夢ノ咲学院の生徒で
私なんかよりしっかりしてるよね』
夏目「え?ちょっト 待っテ」
『何?』
夏目『僕 彼女なんて居ないけド』
『えっ…だって仲良さそうだったし
な、名前で呼ばれてたから…』
夏目「それは 確か二 名前デ
呼ばれてたけド、同級生で同じクラス
ってだけデ。特別仲が良いって訳でもないヨ」
『そうなんだ。知らなかった
勝手に勘違いしてごめんね』
夏目「ううん 誤解が解けて
安心したヨ」
私って本当 勝手だな…
勝手に勘違いして嫉妬して
夏目くんを困らせて
本当…最低
『でも良かった…違くて』
夏目「それっテ どうゆう意味?」
『いや別に 何もないけど!』
夏目「気になるけド」
『本当に…ただ その…安心しただけ』
夏目「…それっテ」
この想いは 言えない
だって貴方を置いて
私は 先に旅立ってしまうから
『お願い…期待しないで』
夏目くんが傷つくなんて そんなの嫌
彼は アイドル
人々を笑顔にするのが仕事
夏目「……分かったヨ」
『ごめんね』
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takuto14106843(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます!気に入ってくれて嬉しいです! (2020年5月28日 21時) (レス) id: 8fae742cd1 (このIDを非表示/違反報告)
のん - この作品凄い好きです…!良い作品をありがとうございます……! (2020年5月28日 21時) (レス) id: b1f19877ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:takuto | 作者ホームページ:http://hatunemiku
作成日時:2020年4月21日 2時