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#4 ページ5

逆先side


コンコン


夏目「こんにちは」


『あれ?今日も来てくれたの?』


夏目「うん 調子はどうかナ」


『好調だよ!』



あの日以来 僕も出来る限りは
彼女に会いに行っタ


君の笑顔が見たくテ



夏目「それは良かったヨ」


『うん!この点滴がなければ
もっと元気になれるのに!』


夏目「それがないと良くならないでしょ?」


『そうだけど! あっ ねぇ
ここにある果物切ってくれる?』


夏目「勿論だヨ」



師匠から聞いた話では 消化が良いモノしか
口に出来ないと 外出も禁止

ベットから降りる際にも手を貸してあげないと


いけなイ。身体を中々動かせないから
壁に手をつかないと上手く歩けない


見てるだけで 胸が…締め付けられル



『逆先くん 切るの上手だね!』


夏目「そうかナ。普通だと思うけド」


『ううん 手先も綺麗だし』


夏目「/////そ、そんなに褒めても
何も出ないヨ」


『良いの。私の傍に居てくれるだけで!』


夏目「/////」




彼女が笑うと嬉しくテ

もっと笑わせてあげたくテ

君に…魔法をかけられたみたいダ




『どうしたの?』


夏目「べ、別に何でもないヨ」




照れくさくて目が合わせられなイ


誤魔化すように果物を切っていク



『もう 季節は 夏なんだね
過ぎ行く日がとても…早く感じる』



夏目「大丈夫 季節がいくら変わってモ
君に会いに行くかラ」


『君…じゃなくてAって呼んでよ』


夏目「うん 会いに来るヨ A」




コンコン


渉「こんにちは おやおや夏目くん
私よりも早く来ていたのですね

仲が良いのはいい事です!素晴らしい」


『こんにちは 日々樹くん』


渉「夏目くん 手伝いますよ」


『あの朔間さんは元気?』


渉「ええ 彼なら頑張っていますよ
近々 お見舞いに来るみたいです」


『本当? 嬉しいな』


夏目「はい 林檎を細かくしたかラ
食べられると思うヨ」


『ありがとう 逆先くん』


渉「おや 来たばかりで申し訳ないのですが
用事を思い出しました

またお見舞いに来るので待ってて下さいね」


『うん!待ってるね』


夏目「なら僕もそろそろ行くヨ」






その笑顔 独り占めにしたいなんテ


君に言ったら困らせてしまうのかナ



『またね 逆先くん』




病室を出れば君はまた 泣いてしまウ
ずっと傍に居られたラ

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takuto14106843(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます!気に入ってくれて嬉しいです! (2020年5月28日 21時) (レス) id: 8fae742cd1 (このIDを非表示/違反報告)
のん - この作品凄い好きです…!良い作品をありがとうございます……! (2020年5月28日 21時) (レス) id: b1f19877ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:takuto | 作者ホームページ:http://hatunemiku  
作成日時:2020年4月21日 2時

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