〈東京喰種〉 この世界は残酷だ…そしてとても美しい

隻眼の少女 ページ24

ｶﾂﾝｶﾂﾝ

ヒロト・「…ここだよ」

貴・「ヒロトはここで待ってて…」
ﾀｯ

ヒロト・「A！」
ｸﾞｲｯ

貴・「ヒッ…ヒロト？」

ヒロト・「行かないで…俺を一人にしないでよ」
ｷﾞｭｯ

貴・「一人にしないよ」

ヒロト・「行かないでよ…Aまでいなくなったら…俺…どうすればいいの…」

貴・「大丈夫だから…ヒロトは一人じゃないよ…ね？」

ヒロト・「…絶対…戻ってきてね」

貴・「死ぬわけないじゃん(ニコッ」

ヒロト・「……やっぱり俺も行く」

貴・「！…ダメだよ…そんな体で」

ヒロト・「Aもそんな体で大丈夫なの？右足怪我してるでしょ」

貴・「っ！？…流石だね」

ヒロト・「ファレーナの右腕だからね」

貴・「何でもお見通しってわけね…」

ヒロト・「A、マスクあるの？」

貴・「ちゃんと持ってるよ」

ヒロト・「マスクつけないとここも白鳩がうろついてるからね…」

貴・「わかってるよ」
ｸﾞｯ
狐のマスクをつけ…

貴・「さぁ…始めようか」
微笑む少女…

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