〈東京喰種〉 この世界は残酷だ…そしてとても美しい

隻眼の少女 ページ16

ｶﾂﾝｶﾂﾝ

貴・「はぁ…疲れた」

貴・「…この臭い…」
ﾋﾟﾀｯ
立ち止まるA

貴・「そこにいるんだろう？白鳩…の真戸、亜門」

真・「ひひっ…バレてしまったか」

亜・「何で…俺達のことを」

貴・「情報収集が得意なんですよ」

貴・「んで、CCGのアンタ等が何しに来たの？」

真・「分かっているだろう？“ファレーナ”」

貴・「その呼び名嫌いなんですけど…」

亜・「大人しくしろよ…」

貴・「私何もしてないんですけど」

亜・「お前は喰種だ…だから殺す」

貴・「何その理由…バカじゃないの？喰種だから殺す？ふざけんな(ｷﾞﾛｯ」

亜・「っ!?…うるさい、貴様らのせいで親を失った子供達…が…どれだけ！」

貴・「アンタらのせいで親を失った喰種の子供はどうすんの？その子達は何もしてないのに…親を殺され孤児になった…その子達はどうすんの？ねぇ？」

亜・「それは！親が人間を殺したから！」

貴・「見苦しい言い訳だね、その子達の親は人間を殺してないよ…ただ…“喰種だから殺された”…何このクソみたいな理由…」

真・「はははっ…亜門君落ち着きたまえ」

亜・「はっ…はい」

貴・「帰りたいんだけど…つーか、私に関わらないでよ」

真・「それは無理だな、ファレーナ…お前の赫子を私に渡せ」

貴・「無理ですね(ニコッ」

真・「貴様の答えなんて聞いていない」
ｶﾞｼｬｺﾝｯ
と、言いクインケを出す真戸

貴・「！…そのクインケ…」

真・「知っているのか？これは笛口リョーコとその夫のクインケだ…夫婦揃ってとてもいい赫子を持っているな…後は、コイツらの娘の赫子を…ひひひっ」

貴・「…この…クソ野郎…(ｷﾞﾝｯ」
片目の赤い少女…

亜・「隻眼！？」

真・「あぁ…隻眼の喰種をこの手で殺れるとは…ひゃははっ…嬉しいねえぇ」

貴・「お前サイコパス診断とかしてみろよ絶対精神状態異常ってでるぞ」
余裕に構えるA

亜・「随分余裕そうだな」

貴・「だって私…負けないもん(ﾆｯｺｫ」

真・「それは…どうかなっ！」

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