１２８話 【卑怯】 ページ48
エ「玲華ちゃん、ナイスや！」
結果は５対６のプレデターの勝利。
これ以上に嬉しいことはないのに、微妙に喜べないあたしがいる。
翔「応援、ありがとうございます！！」
『応援、ありがとうございます！』
観客席に向かって一礼。
虎太君がずっと片足で立っているように見えるのは、あたしだけ？
コ「エリカ！最後のクロスは最高だったぞ」
とにかく、一番興奮しているのはコーチ。
あたしも、楽しかった。
青砥の前で、イマイチ本気になれなかったのは悔しいけど・・・。
エ「ほんと、最後の玲華ちゃんのシュートには感謝や！！
な、Aちゃん？」
貴「え・・・、あぁ、うん、そうだね」
少し、目を離した瞬間に
凰「虎太！？」
凰壮君の声で我に返って振り返れば、座り込んでる虎太君。
足を見せてみろというコーチの指示に素直に従って見せた虎太君の足は、とても腫れていた。
貴「これ・・・、どうするんですか・・・？」
こっちだってトラウマで発作が出そうな中、震える声で聞いた。
コ「とにかく、医療班に見せてからだ。
杏子。」
杏「え、えぇ！」
少し動揺している杏子さんとコーチは、医療班に見せに立ち上がった。
コ「A、お前も行くぞ」
エ「何があるかわからへんし、行った方がええよ？」
貴「・・・うん」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
貴「大丈夫です、ただのトラウマで・・・。」
私になにか病気があるのかと聞いた医師に、素直に答えた。
あんなこと聞かなきゃ、トラウマになんてならなくてすんだのに。
しかも、決勝戦は多分・・・
『アマリージョ』
「去年よりも痛みは少ねぇ！」
隣から聞こえた大きな声に、思わず肩が上がった。
貴「・・・あの、もう大丈夫です。もう呼吸も安定したし。」
虎太君の方に行くと、またあの痛々しい足を見ることになる。
それでも、逃げていられない。
あんなに腫れているのに、それでもでるなんていう虎太君は、誰よりも、
プレデターというチームで
頂点に行きたいと願っていることがよく分かる。
誰の言うことも聞こうとしない虎太君でも・・・、きっと諦めてくれる、方法を使う。
あたしには、よく分からないけど
コーチ以上に信頼している人は、この人しかいない。
卑怯、かな・・・。
貴「虎太君の、お父様・・・、いえ、燐さん・・・。
お願いが、あるんですけど・・・」
ごめんね、虎太君。
燐さんは、すぐに納得してくれた。
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絢斗飛(プロフ) - ミーハさん» また続編で! (2013年9月20日 22時) (
レス) id: 97bcfafb7b (このIDを非表示/違反報告)
ミーハ - 絢斗飛さん» もうすぐ続編でさ、先が見えない・・・。 (2013年9月20日 16時) (レス) id: 0c2244de6d (このIDを非表示/違反報告)
ミーハ - 絢斗飛さん» 青砥君がうらやましいｗ (2013年9月20日 16時) (レス) id: 0c2244de6d (このIDを非表示/違反報告)
絢斗飛(プロフ) - ミーハさん» いいなぁ…僕めっちゃ黒いんだよねwwテニスで外部活だったし｡昔から外で遊ぶのが好きで小学校の頃野生児とかおサルって言われてたよwwww (2013年9月19日 22時) (レス) id: 97bcfafb7b (このIDを非表示/違反報告)
青砥☆なつ - いえいえおもしろいし頑張ってください！ (2013年9月19日 18時) (レス) id: 8b2d2fe859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲栞 | 作成日時：2013年9月3日 17時
