十番隊隊長と消えた天才児4

静かな日々 ページ11

｢A？最近仕事終わるの遅いわね〜？｣





｢すいません。急ぎの書類ですか？｣




｢んーん。全然大丈夫よ。
それ、来週くらいのはず！
いつも一時間後ぐらいに持ってくるのにおかしいなーと思っただけ〜｣




｢そうですか。｣




ここは、十番隊執務室。



いつもどおり書類を処理してます。





いつも淡々と終わらせるのだが。



今日はそれをしないわけがある。



その理由は･････




｢あ！A！今日皆で飲みに行くんだけど行きましょうよ！｣



ほら、来た。


いや、いつもなら喜ぶんだけどね。



最近は調べ物したいし。


だからといって本当の理由を言って心配かけたくないから。


つまらない理由を作るため、こんなことになっている。

｢いや、仕事終わらないんで･････｣





｢相変わらず真面目ね。
わかったわよ。じゃあお疲れ！私はお先〜｣





｢お疲れさまです。｣



パタンと扉を閉めて乱菊さんはそそくさといなくなる。





きっと、副隊長仲良し組で集まって飲むのだろう。




･････そんなところにいつも一般隊士が混ざって飲んでるのよね。



少しは気をつかってほしい。




まぁ、実際楽しいんだけど。



｢ふぅ。｣



乱菊さんがいなくなって10分で終わった。


背伸びをしてふと夜空を見る。




｢･････霧。｣





君は今、何を考えてる？




もう敵として私を殺そうとしてる？




それとも、桜木家に未練がある？




あの表情はなんだったんだろう。





書類を片付けようとしたとき




(ｶﾞﾀｯ



音がした方を見てみると



そこには、





｢霧って誰だよ。｣




いつもよりシワのよった日番谷隊長がいた。

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