十番隊隊長と消えた天才児2

中央図書館 ページ34

――中央図書館




一番隊舎を出て、真っ先にここへ来た。




そして、資料を見つけた。





【桜木陽介。十番隊隊長
桜木蓮。五番隊３席】


ほんとなんだ･････



そして、霊術院の資料




【卒業生
主席 日番谷冬獅朗
桜木A】



え･････？





あの夢のことはやっぱり日番谷隊長なの？




銀髪。




懐かしさを感じる霊圧。





安らぎを与えてくれる笑顔。






すべての始まりである銀髪の男の子は日番谷隊長？






･････って、私が知ってもどうにもならない。




今更知ってもただの同期だったってことだけ



そして、今は上司と部下




私は記憶がない



日番谷隊長は私を見ても何も反応しなかった




きっと覚えてないんだ




そうだよ、



あの頃と身なりは違うからかな？


でも、霊圧は同じだ。




黒髪からクリーム色になっただけ




黒目から黄色がかった茶色目になっただけ





気づかれない･････のか、






少し胸が痛い





あの時の痛みと違う




なんかチクチクする






わたし、悲しいのかな？





目の奥が熱くなる







何で、気づくのが遅かったんだろう





記憶がフラッシュバックする






初めて見た時、あなたは一人でした



銀髪を怖がられていた



でも、私は声をかけた




だって、銀髪に惹かれたから






そのうち、仲良くなって






一緒にいることが多くなって･････





そして･････






･････







この後の気持ちを言えるわけない。





封印するんだ。






今は桜木一族に集中する




家族が生きてるかもしれないんだ





蓮のことも助けられるかも






だから、封印するんだ。









【とーしろぉ！勝った〜！】



【くそっ！次は勝つからな！】



【お前！なんで一人で甘納豆食ってるんだよ！】




【え？だって、とーしろーが来るのが遅いから。】




【A！大丈夫か！痛くないか！？】



【いてててて･････大丈夫！少し失敗しただけ！】









だから、記憶なんか出てくんな。

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