十番隊隊長と消えた天才児2

戦闘開始3 日番谷side ページ23

｢くっ･････｣


俺は地面に斬魄刀をさし、なんとか立ち上がる。



この人数が、ただの隊士だったら勝てる。


だが、その中に班目や綾瀬川もいるから手ごわい。



そして松本を守りながらだからな。



･････体があまりいうことを聞かない。



隊士たちを気絶させるが、


また立ち上がる。


･････ゾンビかよ。



せめて、隊士たちだけでも動かなければな･････




俺は前を見据える




｢日番谷隊長･････｣



班目の苦しそうな声




きっと誰かに操られてる。


仲間と戦うのが苦痛で俺に助けを求めているのだろう。



今助けてやるからな。


俺は瞬歩で、むかっていこうとしたとき




ザシュ





え？



目の前には･････血。




誰の？



｢ごふっ･････うぅ｣


俺の血だ。


俺は膝から崩れ落ちる。



目線を後ろにやると



先程まで気を失っていたはずの松本がいた。



そして、その後ろには同じく目を赤くした朽木と阿散井。




･････やられた。



こいつらも操られてるのか？



･････少し遅かったな




｢ごふっ｣



血がどんどん出てくる。



｢日番谷隊長･････｣




松本の声が聞こえる。



自分が操られていたとしても自分が刺したと攻めているのだろうか


それは違う



俺がお前たちを助けてやれなかった



俺はここで終わるのか？




意識が遠のく




･････もう一度、あいつに会いたかった







｢うわー、派手にやられてますね？
日番谷隊長。｣



意識が遠のく中、最後に見えたのは




･････早川のにやけた顔だった。

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