その瞬間 * 03 ページ29
A side
罪悪感がないわけではない。
今日のお誘いだって、本当はYesと答えたかった。でも、この感情が怖くて。
金曜の仕事帰り、こんな日に限って何にも予定がないとは。頼みの樹里も、今日は彼氏と食事だと言う。帰ったら無駄に手間のかかる料理でも作って、何にも考えないでいいようにしよう。そんな事を考えながらマンションまで歩いていると、目の前に見えてくるのは、いつかも見た光景。
家の前には、マスクをした人が１人。
デジャブ？そんに事も一瞬浮かんだがそんなわけもなく。現実だ。あの時、彼は突然私をご飯に誘って、強引に連絡先まで渡して。
マスクの人が私に気づいたらしく、声を発する。
マ「お疲れ様、Aちゃん」
あの時もこんな感じで声を掛けてくれた。
「マサイくん、何されてるんですか？」
マ「Aちゃん待ってた」
マサイくんには友達とご飯と言って今日の事は断ったのに。
「あ、の・・・今日、私友達と・・・」
マ「うん、聞いた」
実際予定なんて入れてない、当たり前ではあるのだが。そう断った手前、気まずくなる。
マ「ちょっとだけ時間貰えねぇかな？」
自信なく笑うマサイくんを初めて見た。
動画の中の彼はいつも楽しそうで、それでいてちょっと何か企んだように笑ったり、失敗したのを誤魔化すように笑ったり。でも今の笑顔は。
「時間は・・・大丈夫ですよ。どこかでご飯でも食べながらお話しませんか？」
逃げちゃダメだと思った。わからないならわからないなりに向き合えばいい。
シ「じゃ、新しい友達に、乾杯ー！」
友達と言ってくれた。フィッシャーズだからではなく、新しく出来た"友達"を失いたくはない。それに、この先マサイくんの笑顔が見れないのは、声聞けない絶対に嫌だから。
マ「えっ？いいの？」
「はい」
そう笑顔で答えたら、"よっしゃー！"と声に出して喜ぶマサイくんが、少し可愛く思えた。
ちゃんと話そう。今の全部を、そうすれば解決出来るかもしれない。
* * *
マサイ side
「ごめんなさい！」
お店について、お酒をが席に届いて、乾杯したら、Aちゃんは頭を下げて・・・あれ？俺もう降られた？
突然で少しパニックでいると、申し訳なさそうに顔をあげてAちゃんが続ける。
「嘘、ついてました。今日、本当は何も予定なかったんです」
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めいみ(プロフ) - 善処さん» わあぁぁぁぁ(´；ω；`)ありがとうございます....！！読んで頂けるだけでも嬉しいのに(´；ω；`)本当にありがとうございます！！！これからもどうぞ宜しくお願いします(*´ω｀*)♪ (2019年10月19日 15時) (
レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - マさん可愛いすぎます！いつも楽しく拝見してます。私もお話を読む度に一番右の星を押してしまいます。既に押してあるので反映されませんが… (2019年10月19日 14時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - らいあさん» めっちゃうれしいです、ありがとうございます（；△；）コメントも評価もお気に入り登録も、本当に支えになります！！こんな自己満妄想なお話ですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 7fd022a576 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - 1つの話更新されて読むと指が勝手に1番右の星押すんです、でも既に押してあるから評価できないんです… (2019年10月18日 19時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - バニレさん» 難しい言葉は私がわからないので基本出てこないかと思います(笑)「1つずつ」は05で終わりですが、次の話はカッコイイマサイくんとは遠いかもです、ごめんなさい(笑) (2019年10月18日 0時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年9月25日 21時
