49話 ページ20
ROUND3 玉狛第二vs鈴鳴第一vs那須隊
大きな橋のあるエリアで天気は暴風雨。
玉狛第二の雨取が橋を落とした結果、
村上、空閑、熊谷、日浦と来馬、別役、三雲、雨取、那須に分かれる結果となった。
結果は玉狛第二の勝利。玉狛第二はB級上位入りを果たし、次は東隊、二宮隊、影浦隊と戦うことになった。
試合の中、熊谷は村上相手に時間を稼ぎ、隠し玉の射手用トリガーも上手くいったが、No.4アタッカーの前では力及ばずとなった。
添木は自室から那須隊の隊室へと向かう。熊谷に一言声をかけるためだ。
しかし、道中はまったく違うことを考えていた。
添木(今日の試合ではっきりした。雨取さんは人が撃てない。あの子と一緒だ…。同じ結果にならないために動かないと。)
添木は雨取のことをひどく気にしていた。
考えながら歩いていると、那須隊の隊室に着いた。
コンコンッ
那須「はい、どうぞ。」
添木「試合後なのにごめんね。失礼します。」
日浦「添木さん!お久しぶりです!」
少々目の赤い日浦が話しかけてきた。
添木「こんにちは、日浦さん。久しぶりだね。
那須隊のみんな、お疲れ様。ミーティングかな?」
那須「いえ、しばらく休憩してからです。」
添木「そっか、ちょっと友子ちゃんと話してきてもいいかな?」
すかさず熊谷以外のメンバーがどうぞ、と返した。
当の本人は何を言われるのか分からず、困惑している様子だ。
隊室を出てベンチで座り話すことにした。
添木「今日の作戦、付け焼き刃にしては上手く作動してたんじゃないかな?」
熊谷「でも、村上先輩に勝てなかった…。結局、玲に頼りきりになっちゃった…。」
悔しそうに呟く熊谷。
添木「…No.4攻撃手の村上くんに付け焼き刃で勝てる可能性は低かった。それは分かっていたはずだよね?
じゃあ、身につけないとね。
弱い、未熟ってことは伸び代があるってことだよ。
いつまでもダメだったという結果に囚われすぎてたら、それが本当の結果になってしまう。
結果を受け止めて、成長して結果を出す。そうしたら、今日の負けは過程になるよ。
ただ、過程になるかどうかは友子ちゃん次第だ。
どうするの?」
添木は微笑みながら熊谷の返答を待った。
熊谷「…強くなる。強くなっていつか、勝つよ!
玲にだけ負担なんてかけない。
だから、A兄さん、また稽古つけてよ。」
表情が戻った熊谷に対して添木は安心したように返事を返した。
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ヴィー(プロフ) - あきさん» コメント嬉しいです。どんどんお願いします!これからもよろしくお願いしますね。 (2022年3月9日 21時) (レス) id: e2f184a550 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィー(プロフ) - あきさん» コメント遅くなってしまいすみません。米屋くんとのオチを考えたのですが、なかなか思い浮かばず…。私が書くのは難しいかもしれません。すみません。できる限り考えたのですが…。 (2022年3月9日 21時) (レス) @page13 id: e2f184a550 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - これからも更新楽しみにしています。(文字数の関係で二つ投稿してしまいました。通知を多くしてしまい申し訳ありません。) (2021年5月5日 23時) (レス) id: a201a62570 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - コメントにて失礼いたします。話がとても面白くて読みやすいので好きです。オチなのですが私は米屋くんが好きなのでもし可能であれば米屋くんオチを読みたいです。オチアンケートから時間が経っているのでもし無理であれば無視していただいて構いません。 (2021年5月5日 23時) (レス) id: a201a62570 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィー(プロフ) - みこみさん» 分かりました。やや恋愛要素はあるかもしれませんが、告白なしで、誰とも付き合わないまま進めていきますね。ありがとうございます! (2021年3月3日 2時) (レス) id: 165a850c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴィー | 作成日時:2021年2月23日 10時