文学少年少女 〜second book〜

47 : 〜歌詞太郎side〜 ページ6

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「「お疲れ様でしたーー！！」」


戻った楽屋で拍手が起こる。


天「うっ ほんどに ﾋｯｸあっありがとうございましたッッ！！」


みんなに背中をさすられながら楽屋に入ってきた天月くんは、溢れる涙に手が追いついていなかった。



本当に最高のLIVEだった。


みんなが笑顔で、全力で歌って、ひとつになって

こんな幸せなこと、夢みたいなことを、こんな最高のメンバーで出来たなんて

本当に幸せで幸せで、僕も目の奥が熱くなる



幸せな時間だった



＊＊＊


歌「(人2)さんっ！」


会場の裏に出て木の陰にいる人に声をかける。


(人2)「歌詞さん！」


僕を見つけると嬉しそうに駆け寄ってきてくれる(人2)さん


(人2)「ライブ最高でした！」

そう笑顔で言う彼女の目はうるんでいた


歌「…泣いてたんですか？」

(人2)「え？あ、感動しちゃってつい…」


あわててこぼれそうになる涙を拭うその小さな手を そっと握る


(人2)「…歌詞さん？」

歌「ありがとうございます
来てくれて 聞いてくれて」


彼女の頬を伝いそうな涙を もう一方の手の親指で拭う


(人2)「こちらこそありがとうございました 本当に、本当に、最高でした」


そう満面の笑みを向けられ、また目の奥が熱くなる


歌「(人2)さ…」


ガチャッ

は「かしたろー？

……ごめんお取り込み中？」


名前を呼びかけた時、背を向けていたドアが開いた

歌「あっいや！//」

は「いいけど打ち上げ行くから準備しろよって話w」

歌「うん…w」


はしやんさんはそういってニヤッと笑うとドアを閉める。


歌「じゃあ、行かなきゃですね…

では、(人2)さんこれで
本当に、ありがとうございました。」

(人2)「はい！ありがとうございました！」


(人2)さんを見送って、僕も楽屋に戻った。

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