63 : 一人 ページ22
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(人2)「あ…のど乾いた…」
お母さんが枕元のテーブルに置いておいてくれたペットボトルが殻になっているのが見える。
(人2)「汗もかいたし、起きるか…」
一階におりて、冷蔵庫から新しいペットボトルを取り出す。
お母さんは熱冷まシートやら薬やらを買いに出ていて、まだ帰っていないみたいだった。
誰もいない部屋はしんと静まっていて、自分の出す物音だけが虚しく響く。
熱が出ているせいだろうか
なんだかすごく心細く感じた。
時計は午前11時を指している。
まだ少し身体はダルいが、なんとなくまた寝る気にはなれない。
(人2)「…そうだ」
今日は、誰もいないはず。
ガチャッ
静かにドアを開けると、そこには温かい日差しを浴びてどこまでも続く本棚が並んでいる。
誰もいないのはさっきと変わらないのに、なぜかここは不思議と私を安心させた。
お気に入りの本を数冊とり抱え込む。本の感覚や重さが心地よかった。
一番奥の窓際の椅子に座り本を開くと、幼い頃に私がお気に入りの本につけていた小さな星のマークが描かれていた。
(人2)「…昔お留守番してたときも、よくここにいたっけ…」
お母さんの帰りが遅くて、寂しくて心細くなる時は、決まってお気に入りの本を揃えて、この椅子に座っていた。
この場所は、いつでも私を優しく包んでくれる。
だから、ここにくればちっとも寂しくなんてなかった。
近くのテーブルに本を置くと
最近は来てなかったからか、少し埃っぽくなっていた。
(人2)「…ちょっと窓開けよう」
窓を開けると、気持ちのよい風が頬を撫でる。
ガサッ
(人2)「！」
外の庭で物音がした。
…猫かなぁ？
(人2)「……え？」
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〜作者より〜
ご無沙汰しております。
この作品を書かせていただいてる筍と申します。
大変長らく更新できず、申し訳ありませんでした。
この度無事に大学への進学が決まりましたので、また更新を再開させて頂きたいと思っております。
あいもかわらずゆっくりの更新になるかもしれませんが、心を込めて執筆させていただきますので、お暇な時にでも読んでやっていただけたら嬉しいです。
では、失礼します。
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筍(プロフ) - 大豆さん» 返信が遅くなり、大変失礼いたしました！温かいコメント、本当にありがとうございます！お優しいお言葉を拝見して、更新を再開する決心がつきました。本当にありがとうございます；＿；気が向いた時にでもお楽しみいただければ幸いです；＿； (2018年6月18日 1時) (
レス) id: 857044e938 (このIDを非表示/違反報告)
大豆 - ページを久しぶりに開いてみたら更新されててすごく嬉しかったです(p_q)受験お疲れさまでした。大学生活大変だと思いますが応援してます！ゆっくり気長に待ち続けます笑 無理せず頑張ってください〜。 (2015年4月2日 3時) (レス) id: 8743771c4b (このIDを非表示/違反報告)
筍(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます！！正直もう忘れられているだろうと思っていた程でしたので、そう言っていただけてすごくすごく嬉しいです！；＿；また心を込めて執筆させていただきます！ (2015年2月26日 19時) (レス) id: ed23a03047 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 実はずっと更新を待っておりました大好きな作品でしたので、更新が再開されてもても嬉しいです！ 大学合格おめでとうございます、これからも応援しております。頑張って下さい！ (2015年2月23日 6時) (レス) id: 1d44fa384d (このIDを非表示/違反報告)
筍(プロフ) - つっちーさん» 更新遅くてすみません；＿；そうお言葉を頂けてとても嬉しいですありがとうございます！；＿；私情のため頻度は低くってしまいますが、精一杯執筆させていただきます！ (2014年5月23日 20時) (レス) id: 0c82f6ffc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筍 | 作成日時：2013年9月17日 0時
