14話 ページ38
うっすらと目を開けた
見慣れた部屋だ。
榛原「・・・涼星、さん・・・?」
動こうとしない体を無理やり起こして、周りを見渡してみる。
深海「・・・起きたか」
低い声に、ぞくりと背筋が冷たくなる
俺を見る視線は、やっぱり氷のように冷たい
深海「手首を見せてみろ」
榛原「っ!!」
逃げようにもまったく体に力が入らない
深海「A」
震える手を出して涼星さんに見せる
涼星さんはほんの少しだけ、微笑んだ
真っ赤に染まった包帯がくるくると解かれていく
最後に残ったガーゼは明らかに傷口に張り付いている
深海「・・・取るぞ」
黙ってうなずくと、すぐにガーゼがはがされた
また血が溢れてくる。
涼星さんはそれをを舐めて、血と同じくらい赤い瞳で俺を見つめた。
その目を見つめていると、頭がくらくらしてくる。
倒れそうになったところを、涼星さんに支えられた。
深海「・・・もう寝てろ。疲れさせて悪かった」
その言葉を聞いて枕に頭を沈めると、すぐに意識が溶けていった。
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大草原ぴえん丸 - すごい良いですね!(数年前の作品にすみません!) (8月17日 21時) (レス) @page2 id: 8e4784552b (このIDを非表示/違反報告)
なめこ好き - メッチャ私のお気に入りになりました!(*^^*)頑張ってください! (2018年9月17日 20時) (レス) id: 2f8ccb0650 (このIDを非表示/違反報告)
ダダ - このお話大好きです。続き楽しみに待っています。 (2017年6月7日 19時) (レス) id: 3e11cade8a (このIDを非表示/違反報告)
レン - 続き、楽しみにしてますね♪更新頑張ってください! (2017年5月24日 9時) (レス) id: b50ec71b84 (このIDを非表示/違反報告)
るな - のんちゃんさん» 良いですよね!特別感が生まれる笑 (2017年3月5日 19時) (レス) id: 778efceaa7 (このIDを非表示/違反報告)
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