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15話 ページ39

たくさん寝たおかげか、栄養をとったおかげか、徐々に体は回復してきた。

だけど今日は朝からずっと涼星さんがいない。

俺の分の朝食だけがぽつんと置いてあった。


もう夕日が沈み始めている。

目を細めてそれをみていると、玄関のドアが開く音がした。


深海「・・・ただいま」

榛原「おかえりなさい」


玄関の方へ走っていって・・・足を止めた。

服に、赤い飛沫がとんでいる。


榛原「・・・どうしたんですか」

深海「全部返り血だ。気にするな」

榛原「誰の・・・?」


涼星さんは冷ややかな視線で俺を見下ろし、口元を歪めた。


深海「浅岡とリオの」

榛原「えっ・・・!?」


知ってたんですか、と言おうとしたが、唇を塞がれて何も言えなくなってしまった。


榛原「・・・!!」

深海「安心しろ。殺してはいない」


キスの合間に涼星さんが囁く。

頭が熱くて何も考えられない。

奥歯の歯茎を涼星さんの舌がなぞっていく。


榛原「っ!!?や、まってッ・・・んぅ、・・」


なぞられるたびに背中がぶるりと震えた。

逃げようとしても、背中から頭に手が回されていてびくともしない。


榛原「・・涼星さんっ・・、も、やだ・・っ」

深海「嫌・・・?説得力がないな」


やっと唇を離した涼星さんは、俺の顔を覗き込んでからかうように微笑んだ。

俺はその場にへなへなと座り込む。

・・・・死ぬかと思った。

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大草原ぴえん丸 - すごい良いですね!(数年前の作品にすみません!) (8月17日 21時) (レス) @page2 id: 8e4784552b (このIDを非表示/違反報告)
なめこ好き - メッチャ私のお気に入りになりました!(*^^*)頑張ってください! (2018年9月17日 20時) (レス) id: 2f8ccb0650 (このIDを非表示/違反報告)
ダダ - このお話大好きです。続き楽しみに待っています。 (2017年6月7日 19時) (レス) id: 3e11cade8a (このIDを非表示/違反報告)
レン - 続き、楽しみにしてますね♪更新頑張ってください! (2017年5月24日 9時) (レス) id: b50ec71b84 (このIDを非表示/違反報告)
るな - のんちゃんさん» 良いですよね!特別感が生まれる笑 (2017年3月5日 19時) (レス) id: 778efceaa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タケノン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2013年8月5日 14時

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