たけみっちのお兄さん。【東リべ】

39、俺とユダ ページ39

＿＿後日。



あの後、男達は俺達も目撃していたことを忘れていたらしく逃げて行った。

そして通りすがりの人達が救急車を呼んだ。

しかし...





「申し訳ないな。今、Aは会える状況じゃないんだ。」




そう告げられた。




＿＿記憶を、失っているらしい。


といっても、今回の一件の範囲...その日一日のことだけらしい。

命に別状もない。だが俺達にとってはショックだった。

なんせその場にいたのだから。





場地「そう、っすか」

一虎「...」



「...その直前、この子の家の...家政婦のような立場の人が

何人かいるのだけれど、その一人も刺され重傷なんだ。

とても口は聞けないんだ。...何があったか、教えてくれないか？」


＿＿＿＿＿

＿＿＿

＿

タケミチside





千冬「だから、Aさんは覚えてないんですか...」

場地「ま...多分...な」

タケミチ「...なんで、兄貴はそこに、いたんだろう」

千冬「まさかお前んちがヤクザだったとか？」

タケミチ「んなわけ...」





...？


あれ、そういえば...


一虎君が、いない？






一虎「...Aも...俺を...裏切るの.....？


皆、みんな俺をうらぎるの？


なんで俺は、あいされないの...っ？




一緒に地獄に落ちてくれないの...？」





タケミチ「！！」








その瞬間、俺は思い出した。





左の...腕の刺し傷...



自決...





タケミチ「(まさか...一虎君が...！？)」







その瞬間、もう体は走り出していた。







きっと...一虎君に腹を刺されそうになり、必死に反応して腕を刺されたんだ。


普通ならきっとそのまま腹を刺されちゃうけど...


A兄の速さなら...反応できるはずだ。




だけど刺されてしまったら、どうしても動きは鈍るから...

今はA兄の速さで注目されてないけど...




＿＿＿＿きっとマイキ―君に顔、見られちゃうだろう。






そうなれば、東卍にとっての裏切り者(ユダ)は.........









『あのメガネが稀咲...アイツどこかで...』






一虎「...殺す」







タケミチ「A兄！！！！！」

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