龍の巫女《暁のヨナ》 (ページ7)

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5.旅ページ7

何事もなく3日が経ち、

グンテや地の部族の民達から見送られ、

銀士と鬼輝が抱えた赤子の一華は旅に出た。

男1人と子供2人との旅は大変だった。

狼の大群や盗賊に襲われたこともあったが…

高華国一の剣士の銀士にとって、敵ではなかった。

一番の悩みは、赤子のお守りであった…

色々と大変なことはあったが、

2年の時が過ぎた･･･

一華は歩けるぐらいに成長していた。

｢ちちうえ～きょうはどこいくの？｣

銀｢今日は俺の親友のところだぁ～！｣

銀士が一華を抱き上げた。

｢しんゆう…？｣

小首を傾げて聞く姿はなんとも可愛らしかった。

鬼｢大切なお友達のことですよ。一華様｣

｢おともだち！！！｣

一華は白銀の美しい髪に透き通った青の瞳をしており、それはそれは可愛らしい娘に育った。

鬼｢･･･でも、銀士様も母上様も髪の色は白銀でもないし、青の瞳でもないですよね？｣

銀｢なんでもいいさ。
一華が可愛いことは変わらん！｣

親バカに成長していた。