13.忘れられぬ恋 ページ15
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銀｢そうじゃねぇよ。
俺の娘が訪ねてきたら、手を貸してやってほしいんだ。
お前なら娘を任せられると、思ってよ。暗殺も情報屋も使いようによっては、役に立つしな｣
一通り聞くと、
伽｢･･･銀士様、それは少し酷なことではなくって？惚れた男のその女の子供を元愛人に面倒を見ろだなんて…｣
伽耶が銀士を睨むと、銀士は鼻でふっと笑いだした。
銀｢まぁ、俺が信用した女だからなぁ。
その女が俺の娘を不幸にするなんて、思いもしねぇのさ｣
伽耶は顔がみるみる赤く染まっていった。
伽｢･･･///銀士様はホント馬鹿な男さね。
こんな女を信用するだなんて…なのに、他の女のところにさっさと行っちまうだなんてね！
それに、銀士様の娘が大人になる頃にはもう私もおばさんの歳だよ？｣
銀｢何言ってんだよ。30なんて熟女だろ。
まだまだ若いだろ。俺ァ好きだぜ、熟女｣
↑話がズレてます銀士様。
そう言って煙草を吸った銀士をスパンッと叩いた。
伽｢そっちが何言ってんだい！
銀士様は20歳前半の子しか手出さないじゃないかい！優華さんだって20歳の若々しい美女じゃないかい！
熟女に手出してから、そんなこと言っておくんな！｣
↑伽耶もズレてます。
伽耶がパンパンと手を叩く。
銀｢いや、熟女は無理だけどよぉ。伽耶なら、熟女になっても若々しいだろう？
だから、娘を守ることもバリバリ余裕だって…
･･･え？｣
言い終わる前にガタイのいい男性2人に腕をガシッと組まれて、店の前に放り出された。
伽｢妓館一の美女の前で、他の女の話をする客なんて願い下げさね。
お代はいいから、とっとと行っちまいな！｣
ふんっと言って店に入っていった。
銀｢ありがとな。伽耶｣
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なぜ娘を任せることに疑問を伽耶が抱かなかったのか…
伽耶は暗殺と｢情報屋｣をしている。
銀士が寿命短いことは元より知っていたのだ。
伽｢銀士様のバカ…私があんたの頼みを断れないって知ってて…ホント私もばか…｣
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作者名：蘭 | 作成日時：2020年4月9日 2時
