龍の巫女《暁のヨナ》 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:36,919 hit

10.白銀の輝きページ12

ーーーーー
ーーーーーーー

灯じいさんと店で別れ、

城下町の安い宿で泊まった。

次の朝に出発をして、王宮の道のりを歩いて行った。

鬼｢銀士様、どうして王宮の道のりに…？｣

銀｢ユホンの弟にも挨拶しとこうと思ってな｣

鬼輝は薄々気づいていた。

銀士が友人に会うのはこれで最後にしようとしている事を…

鬼輝はまた王宮の門の前で待つことになった。

銀士と一華は手を繋いで、イル殿下の部屋に向かった。

イ｢やぁ、銀士くん。待ってたよ｣

穏やかな笑みを浮かべて、片手をあげた。

銀｢イル殿下、ご無沙汰しております｣

イ｢あ、いーのいーの、楽にして｣

一瞬真面目な顔つきになったが、イルの一言ですぐにいつも通りの口調に戻る。

一華は銀士の足の後ろに隠れていた。

イ｢ん？その子は？｣

銀｢俺の娘の一華だ。

いつもは隠れたりなんかしねぇのに･･･

ほら、一華。殿下にご挨拶しろ～｣

一華が銀士の足の後ろから出てくると･･･

イルは体を震わせた。

｢はじめまして…一華というます…｣

銀｢いいます、な

ん？イル殿下なんか震えてるぜ？
どうかしたのか？｣

イルは急に膝をついた。

銀｢！？…イル殿下！！！
何やってんですか！！！｣

イ｢･･･白銀の髪、青く透き通った瞳･･･

もしや、この子は･･･

.

.

・

・

龍の巫女ではないのか？｣

銀士と一華は頭に？を浮かべた。