仮面24 ページ25
今の時刻9:30。部屋の窓から庭の彫刻を見る。流石にまだ来てない……ん？誰かいる？
カラ松かな。
『カラ松？』
聞こえないよねぇ、こんな小さな声じゃ……行くしかないか
『カラ松！』
カラ松「おお！A！すまない、早く来すぎてしまった」
『ううん！大丈夫、ついてきて』
カラ松「おう！」
『この梯子を登ったらつくからね』
カラ松「楽しみだな」
かっこいい。でも、本当の笑顔って何なんだろう。私なんかに出来るのかな。
『よっと……ようこそ！私の部屋へ！』
カラ松「あ、あぁ、いい部屋だな」
どうしたんだろう
『カラ松、顔真っ赤。どうしたの？』
カラ松「いや、あの……梯子を登るとき見えてしまって……」
『何が？』
カラ松「ホワイト……」
ホワイト？白？……！！
『なっ、』
今度は私が赤くなる番だった。今日はカラ松が来るからお気に入りのを履いたのだった。……いや、別に何かを期待してた訳じゃないけど……
『え、えっと……マカロン食べる？』
カラ松「あぁ、いただこう……」
何か気まずい……
カラ松「あのっ……」『あのさ……』
カラ松「……先に言ってくれ」
『カラ松が先でいいよ』
カラ松「じゃあ、言うぞ。会ったばかりですまないが……好きだ！付き合ってくれ！！」
どくん……胸が大きく高鳴った。
どうしよう。カラ松の優しさを信じていいのかな。でも、前に進まなきゃ。気持ちに素直にならなきゃ
『わ、私も好き……舞踏会の時からずっと好きだった。こちらこそよろしくお願いします』
嬉しい。カラ松が幸せそうに笑う。きっと私も今同じ笑顔だろう。
カラ松「やっぱり、本物の笑顔の方がbeautifulだ」
『えへへ、嬉しいんだもん』
『でもね、付き合ってるのは秘密にしよ？二人だけの秘密！』
カラ松「あぁ、そうしよう」
カラ松「過去の事、教えてくれないか？」
話しちゃおうかな。
『……』
カラ松「Aも話した方が楽になると思う」
そうだよね……でも、まだ話すのが怖い。
『正直、まだ話すのが怖いの……でもカラ松の事は信用してるから、もう少しだけ待ってて。必ず話すから』
カラ松「あぁ、話したくなったとき呼んでくれ、すぐに駆けつけるぞ！」
『ありがとう』
カラ松「俺はお前の彼氏だからな、大好きだぞhoney」
『私も大好き』
二人の唇が重なる。幸せの味がした。マシュマロみたいに甘くてママレードのように酸っぱくて少しビターな大人の味。
鳳A二十歳、彼氏が出来ました。
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あつきんぐ＠昆虫革命.超低浮上?(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！更新できるときに沢山すると思うので見てくれると嬉しいです！ (2017年3月29日 13時) (
レス) id: 6c69983801 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 更新楽しみにしてます!! (2017年3月29日 12時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月 x他1人 | 作成日時：2016年4月30日 13時
