８ 緑side ページ8
どれくらいこうしていたんだろ。
気付いたら、真っ暗なはずの部屋が少しづつ明るくなってきた。
ふらふらと立ちあがって、
おぼつかない足取りで歩いて行って、寝室のドアを開けた。
『お前さー、俺のパンツ履くなよ！』
クローゼットの近くで着替えてた俺に
和がそう言って怒ったのはいつのことだっけ？
『おはよう。まーくん。』
『……お、やすみ。』
舌ったらずなその声を聞いたの、いつが最後？
足早に部屋を出て、パタンと寝室のドアを閉じた。
いくらかちゃんとしてきた足で、リビングへと入った。
大きな窓から、日の光が少しだけ差し込んできていて
電気もついてない部屋を、照らしていた。
その光に目が痛くなって、ソファに座って目をつぶった
・
何で、なんだろう。
どうして、だろ。
ソファは何も変わってないはずなのに。
置いてあるゲーム機だって、テレビだって。
この部屋は何一つ、何一つさえ変わっていないのに。
寝室だって、そうだ。
ベッドも、シーツ、カーテンだって何だって。
全部全部、何も変わってないはずなのに。
冬は終わりに近づいてもうすぐ春がやってくるのに。
少しづつ、暖かくなってきているはずなのに。
どうして、この部屋はこんなに冷たいんだろう？
『相葉さん。』
あぁ。そっか。そういうことか。
俺の隣にいてくれる君が居ないからだ。
何も言わずに、寄り添ってくれる君が。
小さく、照れたように笑う君が。
すぐに、小さな事で怒る君が。
『まーくん。』
だからこの部屋は、こんなに冷たいんだ。
『まー。』
君が。かずがいなきゃ、この部屋はこんなに居心地が悪いんだ。
・
ずっと瞑っていた目を開けると、すっかり部屋は明るくなってて。
ぼやけていた視界が少しづつはっきりしてくるのと同時に
働かなかった頭が、少しづつ働き出した
『俺みたいに、大事なもの失くすなよ？』
坂田さん。俺、分かったよ。
大事なものがなんなのか。
俺が、何よりも守らなきゃいけない事がなんなのか。
「………よっし。」
両手で思いっきりほっぺた叩いて、気合いを入れた。
立ち上がって玄関に向かう足は
さっきみたいにふらふらなんか、してらんない。
「今、行く。」
玄関を出るとき、そっと小さくつぶやいたその声が
和に届けばいいだなんて、そんな不可能なこと思ったけど
今から、ちゃんと伝えに行くよ。
だから、待ってて。
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スバル(プロフ) - ぶんぶんさん» ぶんぶんさん!!ほんっとーにすみません!しばらく更新してないうえに、お返事まで遅れてるとは……生誕祭なんて大分昔の話になってしまいましたので、ハロウィーンにお題変えようかと思っております笑。気長に待ってたやってください!! (2014年10月21日 23時) (
レス) id: ec5939442f (このIDを非表示/違反報告)
ぶんぶん(プロフ) - スバルさん、こんにちは〜確かに普通に膝枕お願いしても、にのちゃんは照れてやってくれなさそう〜。膝枕されて幸せそうなまーくんがかわいいね、ウフフ…生誕祭のお話楽しみに待ってます。 (2014年8月28日 17時) (携帯から) (レス) id: 6ec6c4bd20 (このIDを非表示/違反報告)
スバル(プロフ) - 天和さん» ひゃー!!天和さん、コメント今気付きましたー!ごめんなさい(ﾟ´Д`ﾟ)みのむし、書いてて楽しかったです!やきもちあいばさんは、書くのは初でしたが意外としっくりきたからビックリです。笑みのむしとワイプ宮で、かわいさいっぱいのお話になりました♪ (2014年8月28日 1時) (レス) id: 21a264313c (このIDを非表示/違反報告)
スバル(プロフ) - 咲希さん» さきちゃんが、釣れたー!!っていうのは、冗談です（笑）ワイプ宮の可愛さよりも、布団ミノムシの可愛さのほうが勝ちゃったかも……(´-`)笑。まとまりのないお話だったけど、さきちゃんの可愛いいただけて良かった＝♪ (2014年8月2日 22時) (レス) id: fb7f5905f7 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - ぱくぱく！食い付き！(笑) きゃーミノムシさん可愛い( *´艸｀) 布団ミノムシって語感が素晴らしいー！ワイプ宮さんのお話って、どうするのかなぁって思ったら、こうきたかー！と。イチャコラ話大歓迎でーす♪かわいかったー♪ (2014年7月31日 1時) (レス) id: a9fbe654f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スバル | 作成日時：2014年3月15日 2時
