稲荷崎の顔面国宝

第15話　全国大会 ページ17

「うおお東京や！」

「アホが騒ぐな」

「やかましいねん、ええやろ！」

「ここが東京の空気………」

「東京の空気wwwwww」

『ハイハイ喋らないで行くよ〜』





喋る俺たちを宥めるようにポンポン背中を叩きながら押すA、今日も可愛いね(唐突)

インターハイは無事優勝し、今日は全国大会なので東京に来た
俺たちは応援なのでベンチの確保





『横断幕はココにあるから付けてね！じゃ、私は3年生の所行ってくるから！』

「何で俺らAと離れなあかんのやろ…」
「目の保養が…」
「頑張ってな」
「写真撮っとくね」

『いいから早く座れ』






そう言ってAは走って行ってしまった。

おいそこの奴、俺らのマネージャー見てんじゃねえ
Aが通り過ぎる度に人が振り返って頬を染めていく
……勘弁してくれ、全員から守るのはしんどい






「アイツ今Aんこと見てたな？あ？どーせ今夜のオカズに…とか考えてんやろ？！！潰す！！！」

「落ち着けや！そう決まったわけやないやろ！！」

「銀何言うとん？そんなんオカズにするに決まっとるるやん、俺やってそうしとるし。」

「お前が何言ってんの」







いや他の人よりお前らの方が危ねぇじゃねえか








「それより横断幕張らなあかん」

「そうやった」









横断幕を広げて準備してるとポンと肩を叩かれた







「俺らも手伝うで」

「ほんまですか！」







声をかけてくれたのは1つ上の大耳さんと赤木さん
はあ……めっっちゃいい人…………







「てか自分らほんまに向坂のこと好きやなあ」

「俺らの天使なんで！」

「お、おん。」








ねえ、赤木さんちょっと引いてるじゃん








「まあほんまに美人やなあとは思うけどな」

「そうやな、それは皆思っとる」







大耳さんと赤木さんはそんな会話を繰り広げる
ありがとうございます、俺らの天使褒めてくれて







「誰か2年でAのこと狙っとるやつおったりします？」






やめとけ侑

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