８４☆ ページ4
何が起こったのかわからなくて目を開けたままパチパチと瞬きをするけど、目の前には櫻井さんの伏せられた瞼だけが見えて…
ゆっくり瞼を持ち上げながら顔を離していく。
お互い至近距離で見つめ合ってたけど…
「あっ！ご、ごめん！俺…何やってんだろ。マジか…あぁ〜もう！ごめんなさい！すみません。何でもしますから許してください！」
真っ赤な顔であたふたしながらガバッと頭を下げた。
「櫻井さん…？」
「はい！申し訳ございません！」
頭を下げたまま謝ってるけど…
「何で謝るんですか？」
「え？何でって…許可なくAさんの唇をですね…俺のと…こう…チュッとですね…。」
「だから何でキスして謝るんですか？」
「今キスしていい理由も雰囲気でも無いのに、自分の欲望だけで突っ走ってしまってですね…。」
「キスをするのに理由なんていらないでしょ？付き合ってるんですから。それともやっぱり付き合ってないんですか？」
そう言うと勢いよく頭を上げて、
「いえ！付き合ってます！大好きです！」
今度はきっぱりはっきり言ってくれた。
嬉しくて思わず溢れた笑顔に、櫻井さんも嬉しそうに笑ってくれて。
櫻井さんの笑顔を見れて嬉しいなって…
ずっと笑ってて欲しい。
お互いがお互いのために笑っていたい。
「今度、誰かに聞かれたらそう言ってくださいね？」
「はい。もちろん。もうAさんを悲しませる事は言いません。俺の中のAさんの取説にしっかりと書きました。」
櫻井さんは本当に私の取扱説明書を作るつもりらしい…。
「さ、上がってください。お茶淹れます。」
「いえ、今日は帰ります。」
「え…？でも…。」
「もっと暴走してキスだけじゃ終われなかったら俺、自分を許せないし。」
「もしそうなったとして…それにも理由はいらないんですよ？」
いい大人の男女が好き合っていて、お互いの肌の熱を感じたいって思うのは自然な事だ。
「そうですけど…。」
言い澱み視線を下に落とした。
女性から誘うような事を言って幻滅されたかな…。
「いや…違う、違うんです！」
私の表情を見て櫻井さんは慌てて続ける。
「俺は俺なりに憧れって言うか…そうなった夜は朝まで一緒にいたいんです。明日、会社だし…ヤルだけヤッて慌てて帰るとか…俺には無理です。」
櫻井さんは意外にも乙女思考で…
でもそれはきっと私の為でもあると思ったら嬉しい気持ち…
幸せな気持ちでいっぱいになった。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
