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海ではサッとしかシャワーを浴びなかったからベタついた塩やら砂やら…
花子さんとの夢の時間やらをシャワーで綺麗さっぱり落とした俺は、さながら魔法が解けたシンデレラ。
洗面所の鏡にはいつもの俺が映ってて…
脱いだ服は洗濯機に丸めて投げられたまま…。
「…悪い事したな…。」
こんな俺の為に忙しい時間をぬって、あんなに真剣に髪を切って服を選んでくれた彼らに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
それに付き合ってくれたニノにも…。
けど俺は俺なりに頑張った。
だけど結果がついてこなかった…
いや、元々が負け戦だったんだ。
それがわかってて…
わかってて…
「…っ…クソッ…。」
悔しさで無意識ギュッと握った拳。
爪が食い込んだ手のひらが痛いけど、それ以上に胸が痛い。
一度知ってしまった高嶺の花の香りは中毒性でもあるかのように…
「…無理…無理だ…。」
ひと時の夢でなんか終わらせられるはずもない…。
こんな思いをするくらいならやっぱり遠くから眺めてるだけでよかったんだ…
こんな俺がそれ以上を望んだから…。
結局のところは身の丈に合ってない…
烏滸がましい…
身の程知らず…
そういう事なんだろうな…。
髪をおざなりにタオルで拭いて、ポタポタと滴が肩に落ちるのも気にせずソファに座った。
テーブルの上には花子さんにもらった缶コーヒーと今日もらったペットボトルの水が並んでいて。
そっと手を伸ばして、花子さんに対する未練を断ち切るように開けられずにいた缶コーヒーのプルタブを開けた。
一口、口に含むとコーヒー独特のほろ苦さが広がって…
後から甘さが追いかけてくる。
なんだか俺の気持ちに似ていて…
子供の初恋は甘酸っぱいけど、いい歳した大人の初恋はほろ苦いんだなと、失恋のショックからかガラにもない事を思ったり…。
思えば今まで欲しいと思った物は自分が頑張らなくても手元にあって、苦労や努力をして何かを手に入れた事もないし、それを手に入れた時の達成感も喜びも味わった事はない。
もちろん勝負をする必要がないから負けた事も無ければ挫折した事もない。
だから俺はこんなつまらない人間なんだって今日一日で突きつけられた気がする。
人生で一度くらい死にものぐるいで足掻いてみれば、何かが変わるかもしれない。
『翔さんに必要なのは自信だけだよ』
ってニノは言ってた。
きっとそんな俺をわかってたんだよな…。
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さとち(プロフ) - イケイケ櫻井！花子さんの気持ちもちゃんと取り戻してイチャコラしちゃって〜(*´∀｀*)次章も楽しみに待ってまーす(*^^*) (2019年2月28日 23時) (
レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - ニノありがとう〜(^^) さあ！ 翔くん がんばれ！ (2019年2月28日 23時) (レス) id: 23157fd9ed (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 岡田っちと文乃ちゃんがメインで番宣しそうですよね、、、ゴチには圭ちゃんもいるので堂上班男子メンバーで集まってほしいですがむりですかねえ、、、むげにんは出てましたね！淡い期待は抱いておこうと思います！(笑) (2019年2月28日 20時) (レス) id: fce84e79e3 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - しょうくんさん» これからが本場です。次章もお付き合いよろしくどうぞ。 (2019年2月28日 19時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - ともさん» やっぱJはこうでなくっちゃです（笑) (2019年2月28日 19時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな | 作成日時：2018年11月5日 21時
