ペルソナ #COMPASS (ページ8)

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導かれる日 -4月9日月- ⑥ ページ8

『ユーラ』
キララと同じく、最近人気のYouTuberだ。キララと違って顔出しの配信をしていて、キララと同じくらいの人気がある。

アタリ｢あっ…!!思い出した！確かに似てる…｣

ユーラ？｢思い出した(・・・・・)？｣

ユーラ？の纏う空気が変わったような気がした。

ユーラ？｢そう…。そうよねぇ。私は思い出されるような人間よね。あの娘と違って(・・・・・・・)｣

司｢あの娘…？｣

ユーラ？｢あなたには関係ないわ…。でもそうね、思い出せたことは褒めてあげる。
正解よ。私はユーラ。思い出さないと分からないようなYouTuberよ｣

アタリ｢へっ、嫌味かよ…｣

ユーラ｢えぇ嫌味よ？まぁ、死にゆく者へのせめてものはなむけかしらね｣

アタリ｢俺達は笑えねぇっての…!!!｣

ユーラ｢笑いなさいよ。私がはなむけに言ってあげたのだから。笑えないのはあなた自身のせいよ｣

アタリ｢っざけんな…!!お前の好き勝手で決めんじゃねぇ！｣

アタリがそこまで言ったところで、ユーラはアタリをまた蹴り上げた。

アタリ｢ぐっ…！｣

ユーラ｢煩いわねえ…。もういいわ。
ねぇ、そこの…あー、魔法少女？｣

リリカ｢…何？｣

リリカ｢特別にあなたに選ばせてあげる。この煩くて五月蝿い男と、そこの静かで閑かな男…。どちらをあなたは選ぶのかしら？｣

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その言葉を聞いて、司の中で覚悟が決まった。

司(覚悟…？違う。諦めだ)

どちらかが助かるには、どちらかが殺されなければならない。もしかしたらどちらも殺されるかもしれない。なら、もうダメだ。最善手などどこにもない。誰かが、犠牲にならなければ。

司(だったら…。だったら、俺が。)

俺が死ねばいいんだ。俺が犠牲になればいいんだ。それで全て解決だろう。ハッピーエンドでもトゥルーエンドでもないが、バッドエンドの中では悲しみが少ないだろう。それに…

司(どうせ、やりたいことも無いんだから)

本当にそれでいいのか？

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司(だって、それが一番いい結果だろう？俺は何もやりたいことなんて無いんだ。きっとほかの二人とち違って)

やりたいことも無いというのは確かにお前の本心だ。
だが、ここで殺されることは、お前の望むことか？

司(…)

こんな訳の分からないところで、そこの女の都合で殺されていいのか？それは、お前自身が本当に望むことなのか？

司｢そんな訳、無いだろ…!!!｣