導かれる日 -4月9日 月- �� ページ7
アタリ｢部屋…？｣
司｢歪んだ認知の矛盾を突いて、そこから脱出するということか｣
リリカ｢そう！｣
アタリ｢入ってきた場所もか？でも俺たち、あんま矛盾とかなさそうな牢獄だったぞ？｣
リリカ｢中はどんな形でも有りうるの。簡単に言うと、ふたりは多分他から見たら壁でも通り抜けてきたみたいな感じに見えたと思う｣
アタリ｢え…まじかこっわ｣
リリカ｢とにかく、今はそういう部屋を目指してるの。私は『セーフルーム』って呼んでる｣
アタリ｢セーフルーム…。なるほど、覚えとくわ｣
リリカ｢もうすぐ、私がいつも使ってるセーフルームに着くから、ついて…｣
???｢くる必要はないわよ｣
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司｢う、ぐっ…!!｣
アタリ｢がっ…!?｣
後ろから急に取り押さえられた。
???｢全く…。本当に手間をかけさせてくれたわね｣
アタリ｢誰だ、テメェ…｣
???｢…あら？あらあら？｣
正体不明の女が、アタリの顔を蹴り上げた。
アタリ｢ァがッ…!!!｣
???｢看守長に向かってなんて口の利き方…。教育がなってないわね…｣
司｢看守長…!?｣
???｢まぁいいわ。どうせあなた達は死ぬんだか…｣
リリカ｢魅せて、ドリーム!!!｣
???｢…は？｣
リリカを押さえていた看守が消滅した。
アタリ｢おまっ、何だそれ!!なんだその後ろの!!｣
リリカ｢ごめんね、説明しきれてなくて。これは、私の反逆心…もう一人の自分、『ペルソナ』だよ！私の私自身の心｣
アタリ｢すげぇ！かっけぇ!!!｣
リリカ｢さぁ、2人を解放…｣
???｢は？するわけないでしょ？｣
女は言い放った。
リリカ｢だったら、力ずくで…!!｣
???｢別にいいわよ？でも、あなたが1人を助けたら、もう1人はどうなるかしら？｣
リリカ｢!?｣
アタリ｢オイテメェ卑怯だぞ!!!｣
と、そこで司が口を開いた。
司｢ユーラ…｣
???｢!!!｣
司｢キララと同じ、YouTuberだ。顔出しはしてるから何とか思い出せた。YouTuber『ユーラ』、それがお前か｣
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作者名：誰かのヒーロー。 | 作成日時：2019年9月17日 0時
