鋏がさんじゅう。 ページ35
…あれから、どれぐらいの時間が経っただろうか。
私はハッと目が覚めた。
壁にかけられている時計を見ると、午後5時を指していた。
そして、私が目を覚ますと同時だった。
ﾘ｢……うわぁぁぁぁぁぁぁ…ッ！？？…ゆ、夢…か…｣
ものすごい絶叫をあげて、汗だくになったリゾットが私の横で飛び起きた。
息も荒く、目は見開いている…
私はビックリしてみじろいだ。
『…リゾット？大丈夫…？』
ﾘ｢？！カルメラか…あぁ……またあの『夢』だ…｣
あの夢。
リゾットのいとこが目の前でトラックに轢かれる夢なんだそうだ。
実際に彼の身に起こった事らしいので、その映像は脳に強烈に残っていて、離れないそうだ…
ﾘ｢何度もあの夢を見ているが…やはり慣れないな……｣
『まぁ、そうだよな…怖いよね』
ﾘ｢…暗殺チームのリーダーが、すまない…心配させてしまって…俺がこんなんじゃあダメだな…｣
『そんなことないよ、リゾット』
ﾘ｢…カルメラ？｣
リゾットに名前を呼ばれた。
その瞬間、言いたかった事が全て飛んでしまった。
なんて言いたかったんだっけ、私……？
私が考え込んでいると、リゾットが私の胸に飛び込んで来た。
びっくりしたけど抵抗感は無くて、『可愛い…』とさえも思えた。
私は、彼の髪をそっと撫でた。
その犬みたいな姿が少し可笑しくて、私はクスッと笑った。
ﾘ｢…何が可笑しいんだ…｣
『リゾット、犬みたいだなーって……』
ﾘ｢…犬みたい、か…ﾌﾌｯ……｣
リゾットは少年みたいな、無邪気そうな表情を浮かべて笑った。
それにつられて、私も笑った。
そして感じた。
あぁ、私リーダーのこと好きなんだな、って。
｢上司として｣ではなく｢男性として｣。
その時、初めて私は実感した。
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めだま(プロフ) - 宇都宮白夜さん» うひゃぁありがとうございます！！！高校が通信制でして、結構暇してるんですよ……笑トリップ物ほぼ初めて書くのでたぶんめちゃくちゃですが、また読んでください(*´∇｀) (2019年11月12日 16時) (
レス) id: 7de534ab81 (このIDを非表示/違反報告)
宇都宮白夜(プロフ) - お久しぶりです！最近凄いはまりました！(笑)更新がいつも速くて凄いと思います！今度トリップ物もやるんですね！お揃いですね(笑)頑張ってください！！応援してます！ (2019年11月12日 13時) (レス) id: 5cdf8a1e1f (このIDを非表示/違反報告)
めだま(プロフ) - 宇都宮白夜さん» そんな面白いだなんて……！オリキャラ出しすぎて、原作者様に申し訳ないぐらいなんですけどね…笑ありがとうございます！！ (2019年10月21日 7時) (レス) id: 7de534ab81 (このIDを非表示/違反報告)
宇都宮白夜(プロフ) - 初コメ失礼します！！ストーリー面白いですねー！私も暗殺チームの小説書いてるんですが、オリキャラの設定をこんなに細くできるって尊敬します……！これからも頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 9dd7ab0bcd (このIDを非表示/違反報告)
めだま(プロフ) - 翠木さん» ありがとうございます！！頑張って投稿します！笑 (2019年10月19日 17時) (レス) id: 7de534ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めだま | 作成日時：2019年10月17日 10時
