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92話 ページ46

「あなたは、紅明様から山のような祝いの品がもらえるでしょう?」
「そうですけど」

馬が欲しいとねだったところで、「必要ありません。馬に乗らなくてはならない用事があれば、屋敷から馬車を出させなさい。」と、拒否られるのが眼に浮かぶ。

「ぼ。ぼぼぼぼ・・・、ぼくのうま?」
「「あ」」

遊びに行ったと思っていたアランが、動揺のあまり、直立不動(ちょくりつふどう)で固まっていた。

「ほ、ほんとう!?ぼくのウチにくるの?」
「ええ」
「うわぁあああああい!ぼくのうまだ!やった!やった!!きゃはははは!!!」

ぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ姿を見ていれば、ま、いっか。という気にさせられる。

「アオバ!ぼくのおうちにうまがくるんだよ!すごいねぇ!」
「うぅうう!あー!!」

うるさーーーーい!!と言わんばかりに、振り上げられたアオバの足が、アランの顔に直撃(ちょくげき)したのだった。




世の(とばり)が下り始めると、城中に明かりが灯され始める。
明るければ明るいほど、その国が平和な証だ。

仕事から戻ってきた紅炎を相手に、Aはバルカークと再会して思い付いた作戦を発表していた。

「だーかーらー。こう言ってやるの!『街にいるあの茶色い服着た生き物。臭くて嫌なの。空気が汚れる気がする』」

ふふーんっとそれっぽく()ん反り返ってみる。

「『彼ら用の風呂場があるでしょ?毎日そこで体を洗わせて。服も何着か与えて、洗濯させるようにしてね。せっかく、紅炎が街を綺麗にしたってあんなにくさくて、汚いのががうろついてちゃ、台無しよ!』って!どお?名付けて『傾国の美女で、奴れい達の地位向上作戦』!!」

どぉ?どぉ?と、意気込んでみるが、紅炎は涼しい顔だ。

「西ではそういう遊びが流行っているのか?」
「ちがーーーーう!そうじゃないのー!!」

バルバッドに奴れいがいるのは、もはや変えられない事実だ。
だったら、彼らの生活環境を少しでも整えてあげたい。

奴れいは国家のもの。という考え方も、今回ばかりは都合がいい。
要は、紅炎の一言で彼らの処遇(しょぐう)は大きく変わってくるのだ。

だったら、これだ!!
新しい嫁に甘い旦那さん作戦!!

我ながら名案!

いつ実行しようかなー。と、ご機嫌に作戦を練っていると、紅炎が一枚の紙を差し出してきた。

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設定タグ:マギ , 練紅炎   
作品ジャンル:アニメ
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アオイ(プロフ) - めっちゃ嬉しいですwいつも素敵な文章ありがとうございます(*^^*) (2018年2月19日 21時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» はい。久しぶりに登場です。宜しくお願いしますW (2018年2月18日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - もちろん紅炎ですね笑笑 (2018年2月18日 14時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» ありがとうございす!ちなみ一番のお気に入りは誰ですか? (2018年2月17日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - いつも更新楽しみにさせてもらってます!!これからも頑張ってください!! (2018年2月17日 17時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛燕 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月11日 22時

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