87話 ページ41
そんな彼女を紅炎が側に置いていた。
一瞬、浮気を疑ってみたが、2人の距離感に男女の匂いはしない。
あれでアランは人を見る。
信頼が置ける相手かどうか見抜く力に長けている。
紅炎もそれを知っていたのだろう。
翠から手渡されたのは、鳥の
ウキウキしながら、それを一掴み。
「庭師達が餌付けしていますから、人を怖がりません。どうぞ」
「とぉ！」
バサバサバサバサ！！！
「あっ！！」
呼び寄せるどころか、まるで鳥を追い払うかのように、見事に鳥達が一斉に飛び立っていく。
「下手だな」
ボソっと一言。
かなり余計なお世話だ。
「うるさいな！餌やりに下手とかあるわけ！？」
遠くの子達にもあげようとしただけなのに！！
「貸せ」
Aの手から餌を取り上げた紅炎は、少し餌を手のひらに乗せた。
服が汚れるのも構わず、しゃがんだ紅炎は、再び餌を食べにやってきた鳥の方に手を出す。
「チチチ・・・」
チチチ！？
鳥の鳴き真似をした紅炎が根気よくじっとしていると、首をかしげた小鳥がちょんちょんと体を弾ませながら近付き・・・
「食べた！！」
バサバサ！
Aの
「あ・・・」
「声をあげる奴がいるか。」
「あははは。ごめん・・・」
呆れたような紅炎に、今度こそ申し訳さしかない。
「仕方がない奴だ」
パンパン手を叩きながら、餌を払った紅炎は、アルガン島にいた時のように穏やかな表情を見せている。それがなによりも嬉しい。
「紅炎様。」
幸せな朝の時間を終わらせるような、硬い男の声に、紅炎の表情が
「お時間です。
「ああ」
「行ってらっしゃい。頑張ってね」
Aの頬をひと撫でして、紅炎は去っていった。
本当に、何もすることがないな。
とりあえず本を広げてみたものの、内容が頭に入ってこない。
こんな時に考えるのは、シャロットに預けてきたコレットの事だ。
泣いてはいないか。
体調を崩したりしていないか。
シャロットにが付いていれば大丈夫だということはわかっているが、それでもコレットの事を考えてしまう。
「
翠が運んできたのは、
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アオイ(プロフ) - めっちゃ嬉しいですwいつも素敵な文章ありがとうございます(*^^*) (2018年2月19日 21時) (
レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» はい。久しぶりに登場です。宜しくお願いしますW (2018年2月18日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - もちろん紅炎ですね笑笑 (2018年2月18日 14時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» ありがとうございす！ちなみ一番のお気に入りは誰ですか？ (2018年2月17日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - いつも更新楽しみにさせてもらってます！！これからも頑張ってください！！ (2018年2月17日 17時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
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