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77話 ページ31

「これからどうなると思う?」
「要は世界の主導者が誰になるかという話し合いだ。・・・誰も(ゆず)らないだろう。」

それはそうだ。

「シャロット。私、紅炎にコレットを会わせてあげたい」
「コレットはようやく首がすわったばかりだ。バルバッドに連れて行く事は了承(りょうしょう)できない」

言う事はもっともなので、押し黙るしかない。
けど・・・、会談がこじれたまま終わったら、次いつ紅炎とコレットを会わせる機会が巡ってくるかわからないのだ。

現に、コレットの存在を知った紅炎は、シンドリアに在住しているアルパの外交官を通し、シャロットの元へAの行方を尋ねる手紙を送り続けている。

「君は会ってきたらいい」

思ってもみない言葉だった。

「僕にとって、君とコレットは何ものにも変えがたいものだけれど、手元に縛り付けたいわけじゃないんだ。」

コレットの機嫌が悪かったのはどうやら眠たかったらしく、シャロットの腕の中で寝息を立て始めた。

「僕とコレットはここにいる。行っておいで」

翌日、アルパ国国王の印が押された親書が2通用意された。

1通はシンドリア国王シンドバッドへ。

Aは本国より姿を消し、どこにいるともしれない。
貴殿の申し出に応えられず申し訳なく思う。行方が分かり次第、連絡を入れよう。

礼は欠かさないものの、のらりくらりと、シンドバッドからの申し出をかわす内容だった。

また、もう1通はバルバッドの練 紅炎へ。

アルガン島に住まうアラン少年よりお預かりしていたものをお返ししたい。
半月後、使者を向かわせるので迎え入れて欲しい。

アルパ国王とアランに面識が?という疑問はあったものの、「まぁ、アランだからな」という理由で受け入れはあっさりと了承(りょうしょう)された。



半月後。
会談の日付や場所などが具体的に決められていくさなか、アルパ国の(はた)がはためく船がバルバッドに到着した。

「閣下、足元にお気をつけください」

気心が知れていて、一度バルバッドを訪れた事が考慮(こうりょ)された結果、セトが護衛として同行することになった。

「ホント、歩きにくい・・・」

シャロットが用意した衣装はそれはそれは手が()ったものだった。
スカートは地面につくかつかないかの長さがあるにもかかわらず、顔が見えないように厚いベールを頭からかぶっている。

「あの、宜しければお手を」
「ありがとう。セト。」

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設定タグ:マギ , 練紅炎   
作品ジャンル:アニメ
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アオイ(プロフ) - めっちゃ嬉しいですwいつも素敵な文章ありがとうございます(*^^*) (2018年2月19日 21時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» はい。久しぶりに登場です。宜しくお願いしますW (2018年2月18日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - もちろん紅炎ですね笑笑 (2018年2月18日 14時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» ありがとうございす!ちなみ一番のお気に入りは誰ですか? (2018年2月17日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - いつも更新楽しみにさせてもらってます!!これからも頑張ってください!! (2018年2月17日 17時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛燕 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月11日 22時

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