67話 ページ21
シェヘラザードの最後の力で、魔力が回復した金属器使い達は、極大魔法を集結させ、依り代に攻撃を仕掛けたが、依り代はすぐに元の形を取り戻していた。
力尽きたように、陸に
ドン！！
ムーの地面に叩きつけた拳が、
「シェヘラザード様の最後の力も届かんというのか・・・！！」
「A」
シンドバッドだ。
目を見るだけで何が言いたいのかわかる。
この状況下で、、依り代の足止めが出来るのは、無効化能力者である自分だけだ。
「了解。私が時間を稼ぐ。みんなは回復に努めて」
ヤムライハを振り返ると、任せておけと言わんばかりに頷いた。
いくら彼女でも、極大魔法を打った後の金属器使い達を、全員回復させるのは
それでも、自然回復を待てない状況下。
彼女と、ここにいる魔導師達に
地面を
「わ！」
「待て」
紅炎・・・？
「お前1人でどうこう出来るのならば、先程の攻撃でカタが付いている。下がっていろ」
・・・。
これはひょっとして・・・。
「心配してくれてるの？」
「無駄なことはするなと言っているだけだ」
了承するまで離そうとしない腕をじっと見た。
この腕こそ、紅炎の愛情だ。
「・・・あのさ」
「なんだ」
「私、子供産んだから。男の子」
珍しく、紅炎の目がゆっくりと
全くの想定外だったらしい。
「絶対安全なところに隠してきたけど、もし私が死んだら一生会えないだろうから教えとくわ」
「兄王様の子供と言う意味ですか」
「紅明。質問がアホすぎる」
他の男が父親だったら、わざわざそれを紅炎に言う必要はないと思うのだが。
そんな意地悪な思考は置いておく。
「まぁ。そういうわけだから、自分の子が可愛ければ気合い入れて頑張って〜。どっかの誰かさんたちが、嫌がらせのように追いかけてくるから、命がけで産んだんだしぃ。」
苦笑いしたシンドバッドの正直さに、ぷっと笑いが漏れた。
「そういうなよ。謝っただろう」
「わかってるって」
そっと紅炎の手を解き、笑いかけた。
「じゃあ、行ってくる。もしもの時は、息子をお願いね。『お父さん』」
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アオイ(プロフ) - めっちゃ嬉しいですwいつも素敵な文章ありがとうございます(*^^*) (2018年2月19日 21時) (
レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» はい。久しぶりに登場です。宜しくお願いしますW (2018年2月18日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - もちろん紅炎ですね笑笑 (2018年2月18日 14時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» ありがとうございす！ちなみ一番のお気に入りは誰ですか？ (2018年2月17日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - いつも更新楽しみにさせてもらってます！！これからも頑張ってください！！ (2018年2月17日 17時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
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