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61話 ページ11

七海連合に属する各国の王達も直接マグノシュダットへ向かう最中、Aは巨鳥の背中に乗り海を渡っていた。

「うおぉおお!すごぉおおい!いるかだぁあ!みてみて、シンくん!!きゃははは!」

シンドバッドの背中にしがみつき、全く空気が読めないアランは大はしゃぎだ。

「ずっとあの調子だな・・・」
「ええ。凄いですね。子供って・・・」

出発してからずっとこんな調子のアランに、うんざりした様子のドラコーンとヤムライハは戦場に行くという気概(きがい)を根こそぎ抜かれて、げっそりしている。

「アラン君!シン君にちゃんとつかまって!落ちちゃったら大変だよ!!」
「だいじょうぶー!ぎゅってしてるもん!きゃはは!」

すこぶる楽しそうだ。

「ねぇねぇ!とうちゃくしたら、こーえんくんきてる?」
「え?」

思わずシンドバッドと目を合わせた。

「・・・どうして、そう思ったんだ?」
「え?えっとぉ・・・??」

なんでだっけ?と、言う風にアランは首をかしげた。
どこかで煌の話を聞いたか、古の力とやらが活き続けているのか。

わかんない!と、笑うアランは雲を指差して、あそこにとつにゅーしたい!と、はしゃぎ始めた。

乾いた笑いを漏らしながらその指先を見上げた時、ありえない何かが目に入った。

な、なに?あれ・・・。

「シン!シン!!見て!アレ!!!」

白い雲の合間。自分達が向かっている方向の空に黒い渦のようなものが出来ている。
明らかに天候によるものじゃない。
その証拠に黒い物体が空から姿を見せようとしている。

『黒い太陽』

ゾッ!

「まさか・・・、あれが?」

アランを見ると、じっと幼い双眸(そうぼう)がそれを見ていた。

「そうだよ。あれを降ろさせてはいけない。」
「ユナン・・・」

あれが何かなんかわからない。けれど、禍々(まがまが)しい姿に純粋な恐怖を感じる。

「A」

緊張感のあるシンドバッドの声。
振り返ると、幅寄せをしてきたシンドバッドがアランを抱き上げているところだった。

「先に行く。後から来い」

鳥から乗り降りたシンドバッドはアランを手渡し、自身で空を駆けていった。

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設定タグ:マギ , 練紅炎   
作品ジャンル:アニメ
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アオイ(プロフ) - めっちゃ嬉しいですwいつも素敵な文章ありがとうございます(*^^*) (2018年2月19日 21時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» はい。久しぶりに登場です。宜しくお願いしますW (2018年2月18日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - もちろん紅炎ですね笑笑 (2018年2月18日 14時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アオイさん» ありがとうございす!ちなみ一番のお気に入りは誰ですか? (2018年2月17日 18時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - いつも更新楽しみにさせてもらってます!!これからも頑張ってください!! (2018年2月17日 17時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛燕 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月11日 22時

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