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45話 その1 ページ42

ー数日後ー

船が波を切る音と、カモメの鳴き声を聴きながら、Aはシンドリアから、レームに向かう為の船に乗っていた。

カモメの姿が見えて来たという事は陸が近いようだ。
丸々と太ったカモメが船のすぐ横を渡り、子供達がエサを与えている。

差し出したエサをカモメが見事にキャッチする姿に嬉しそうに笑う子供。
興味はあるもののビクビクと怯えながら、エサをやれずにいる子供。
いずれにせよ、隣にいる親たちは我が子を微笑ましく見守っている。


平和だなぁ。

そんな事をぼんやりと考えながら、A備え付けのデッキチェアでバカンスを満喫していた。

椅子の隣に用意されたテーブルにはアフターヌーンティーセットが用意されており、宝石のようなお菓子達は『私を食べて!』と、次から次に誘惑してくる。

今回の旅は、パルテビア帝国を経由し、レーム帝国に向かうルートだ。
この船はパルテビア帝国までの商船で、護衛を兼ねて乗り合わせてもらった。
近頃、アクティア王国周辺では海賊被害が絶えないと聞いていたが、天候にも恵まれ、ここまで大きな問題なく運航できていた。

「A様、まもなくパルテビアの陸が見えてくると思います。」
「うん。そのまま進めて大丈夫。アクティアとは離れているし、シンドリアの旗が見えれば、すぐパルテビアの護衛船も来てくれるから。」
「はい!」

元気よく答えて走っていく青年は新米の船員だと聞いた。
うーん。好青年だけど、まだまだ、『海の男』には程遠いね!

そんな事を考えながら
再びチェアに身を沈めながら、のんびりと残りの時間を満喫することにした。

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飛燕(プロフ) - イノリさん» ありがとうございます。ただ今急ピッチでクリスマス編も書き上げていますので少々お待ちを。これからも応援お願いします! (2014年12月21日 18時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
イノリ - この小説好きです! 続き楽しみにしてるので頑張って下さい!! 応援してます! (2014年12月20日 23時) (レス) id: 3f888bdb68 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - shinox2さん» こんにちは。コメントありがとうございます!嬉しいコメントでした!寒くなりましたね!紅炎様に温めていただきたいっ!体温高そうだし。 (2014年12月17日 11時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 紅炎様だいたーん(*≧∀≦*) そんなアナタが好きです!! (2014年12月11日 9時) (レス) id: d0330381ae (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ライムさん» 返事がかなり遅っなってしまって申し訳ありません。本格的な連載スピードに戻るまでもう少し時間がかかると思いますが、温かい目で見守ってください。追伸、雪だるまの画像載せました!見てくれると嬉しいです (2014年12月3日 12時) (レス) id: da72338801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛燕 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2014年9月29日 6時

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