41話 その3 ページ33
「そう言えば、今度の煌行きに俺も同行だ」
勢いよく茶を飲みながら、シャルルカンが告げた。
「え？シャルが！？だって、帰ってきたばっかりじゃん！」
「まあ、その分地理に明るいからな。お前を探して散々動き回ったし」
「マスルールも？」
「いや、俺じゃなくて」
「俺だ」
「スパルトス！？」
「まあな。」
まぁ。私もレーム行きだけどさぁ。
「みんなバラバラか。寂しいね・・・」
スパルトスにくっつくと怒られるので、マスルールにくっついてみる。
「ピアス。付けてくれてるんすね」
マスルールが気がついたのは、煌に行った時にマスルールがプレゼントしてくれたピアスだ。
なかなかのお気に入りでシンドリアに戻ってからも時折身につけている。
「あ！やべっ！忘れてた！」
「ん？」
本当に今の今まで何かを忘れていたようなシャルルカンにAは首をかしげた。
「お前、俺がやったかんざしを娘に譲ったか盗まれたかしただろう」
「あ。花売りの子。うん。あげたよ」
「取り返しておいたぞ」
「え！？ダメだよ！代金代わりにあげたんだから！」
慌てるAに対して、なんで俺がやったもんは粗末に扱うんだ！と、口を尖らせているが、
そんな事は決してない。
あのかんざしだって本当に本当に大切に思っていたのだ。
「そう言えば、煌にいた時、あの街に何度か行っていたみたいっすね」
「うん。こー君が連れて行ってくれたんだ。」
こー君？？？
誰？
三人とも目を合わせるが、Aは気がつかないのか、ジャム入りの紅茶に口をつけた。
「無くて困るものもあるだろうって。」
紅明との約束その1。
紅炎のジンが持つ能力を一切明かさないこと。
だから、魔装で街まで移動したなんて言えないけれど、あまりの事にあれは仰天した。
「二人で買い物して、食べ歩きして。はは。今思えば楽しかったなぁ。」
手をつなぎながら歩いた。
皆にからかわれそうなネタは間違っても口には出せないけど、今思えば男と手をつなぎながら買い物を楽しむなんて、いつぶりだっただろう。
「でも、最後は私のせいでいつも失敗。こー君は、気遣って優しくしてくれたのに」
笑ってくれていたのに
あれだけ一緒にいても、こー君が楽しそうに笑ってくれることなんてあまりなかった。
あのまま。楽しいまま、時間が過ぎたらどれだけよかっただろう。
「・・・ん？あれ？？どうしたの？皆、固まってるけど」
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飛燕(プロフ) - イノリさん» ありがとうございます。ただ今急ピッチでクリスマス編も書き上げていますので少々お待ちを。これからも応援お願いします！ (2014年12月21日 18時) (
レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
イノリ - この小説好きです！ 続き楽しみにしてるので頑張って下さい！！ 応援してます！ (2014年12月20日 23時) (レス) id: 3f888bdb68 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - shinox2さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいコメントでした！寒くなりましたね！紅炎様に温めていただきたいっ！体温高そうだし。 (2014年12月17日 11時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 紅炎様だいたーん(*≧∀≦*) そんなアナタが好きです!! (2014年12月11日 9時) (レス) id: d0330381ae (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ライムさん» 返事がかなり遅っなってしまって申し訳ありません。本格的な連載スピードに戻るまでもう少し時間がかかると思いますが、温かい目で見守ってください。追伸、雪だるまの画像載せました！見てくれると嬉しいです (2014年12月3日 12時) (レス) id: da72338801 (このIDを非表示/違反報告)
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