41話 その1 ページ31
翌日。
シャル。マスルール。スパルトスが朝食を取っていた食堂にAはいた。
「ねぇねぇ。男子諸君に聞きたいんだけどさ」
あの後、しばらくこー君の言っていた意味を考えてはみたけれど、結果さっぱりだ。
というわけで、こー君の深層心理に迫る方法として、考えた結果がこれだ！
男子の心理は男子に訊くべし！！
いや。こー君は男子なんてガラじゃないけど。まあ、それは置いといて。
「敵国の女剣士を嫁に娶る心理って何？」
当然、三人とも「は？？？」と、いう顔でAを見ている。
「弄んでやるぜ。ぐへへへ。っていう変態的な心理？それとも、高嶺の花を屈服させて、俺様って凄い！みたいな自己満足？なんなの？」
「いや。朝っぱらからお前こそなんなんだよ。酒が残ってんのか？」
「近づくな。バカがうつる」
「見事に思考が屈折してるっすね」
見事な三様な返事にAもそうだよなぁ。と、首をかしげるしかない。
「うーん。やっぱり、何かの冗談だったのかなぁ」
でもそういうタイプじゃないしなぁ。
うんうん。唸っていると、シャルルカンがイヤラシイ笑みを浮かべた。
「ほら。あれじゃねぇか？たまには変わったもんをつまみ食いしたいとか。お前だってわかるだろ？」
「最低だね。まあ、相手は選ぶべきだと思うけど。」
シャルの言い分を鼻で笑いながら、それならそれで一国の皇子なら他にも相手はいくらでもいるだろうと思う。
「お前たち、神聖な朝を下劣な思考で汚すなら、ここから放りだすぞ」
規律の厳しい国で育ったスパルトスには、朝からお下品な会話は禁物らしく、眉間にしわを寄せていた。
「堅いこと言うなよ。スパルトス」
「そうだそうだー！大体スパルトスにだってテーブル拭きの聖女がいるじゃん。」
「あ？なんだ、それ」
「あれ？知らないの？シャル」
「おい。よせ」
「いーじゃねぇか。なんだよ」
慌ててAの口を塞ごうとしたスパルトスをシャルルカンが押しのけた。
人の色恋沙汰は仲間内ではご馳走にしかならない。
「この間、私達が徹夜明けに朝食を取りに来たわけさ。」
ふむふむ。
これ見よがしに顔を近づけて、ニヤニヤ話を進める二人。
「先輩。やめといたほうがいいっす」
当然。マスルールの静止なんて耳に届くわけもなく、隣で怒りを爆発させそうなスパルトスから若干身を引いたマスルールだった。
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飛燕(プロフ) - イノリさん» ありがとうございます。ただ今急ピッチでクリスマス編も書き上げていますので少々お待ちを。これからも応援お願いします！ (2014年12月21日 18時) (
レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
イノリ - この小説好きです！ 続き楽しみにしてるので頑張って下さい！！ 応援してます！ (2014年12月20日 23時) (レス) id: 3f888bdb68 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - shinox2さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいコメントでした！寒くなりましたね！紅炎様に温めていただきたいっ！体温高そうだし。 (2014年12月17日 11時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 紅炎様だいたーん(*≧∀≦*) そんなアナタが好きです!! (2014年12月11日 9時) (レス) id: d0330381ae (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ライムさん» 返事がかなり遅っなってしまって申し訳ありません。本格的な連載スピードに戻るまでもう少し時間がかかると思いますが、温かい目で見守ってください。追伸、雪だるまの画像載せました！見てくれると嬉しいです (2014年12月3日 12時) (レス) id: da72338801 (このIDを非表示/違反報告)
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