85話 ページ35
城の中でも、シャロットのA第一主義は有名だ。
「うつった!こーえんくん、ここどこ?」
「『天子の間』の近くだ」
「イライラするねぇ。どうして、君達姉弟はこうも引きが強いんだい!」
確かに魔法陣は城の内部に通じるよう設定してあった。
けれど、あくまで人目につきにくい場所であり、そこから先の移動は自力によるものである。
いくらアンナが意気込んでも、広大な敷地内で白龍の元に
極大魔法使用後の疲労感が、シャロットのイライラ感を増長させていく。
「練 紅炎。まずはその体をなんとかしたまえ。」
シャロットが合図をすると、炎彰と黒敦が
「これは、俺の・・・」
「炎彰と黒敦が城から
「シャロット様、我々が参ります!!」
「何を言っているんだい。その人間離れした姿では、こちら側の
言葉に詰まった眷族達を尻目に、「あーーーーーー!!」と、アランの
「ねぇちゃんが・・・、はくりゅーがいる、おへやにはいっちゃった」
一瞬にして場が静まり返ったのだった。
〈 天子の間 〉
昼間だというのに暗闇に包まれた部屋では白龍が
まさしく
人払してあるはずの部屋が、小さな物音を立てて開いたのがわかった。
許可もなくこの部屋に入室してくるなど、賊か。
そこまでの思考は働くが顔を上げる力がない。
しかし、無遠慮にこちらへ向かってくる足音に、白龍は重い動作で顔を上げた。
「誰だ・・・」
一定の位置を保って足音は止まった。
「アランの姉よ」
女だ。
しかも自分より
アラン。
どこかで聞いたような気もするし、気のせいのような気もする。
思考が重い。
「アラン?・・・誰だ?」
そう答えた途端だ。
アンナは白龍の目の前まで駆けてきて、ばっしん!!と部屋中に響き渡る平手打ちをした。
驚いてアンナを見ると、その
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飛燕(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます。遂に第四章始まりました。宜しくお願いします! (2018年11月29日 6時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 飛燕さん» アランくん、本当にお疲れ様でした!!ゆっくり休んで下さいね(>_<)紅炎様は主人公とコレットと暮らせないんですか!?( ;∀;)シャロットの手伝いはいいと思うけど姿変えちゃったら、、、(..)続きがきになります。更新頑張って下さい!! (2018年11月21日 19時) (レス) id: d93e3097a1 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - 飛燕さん» 判りました!就活活動など頑張って下さい!! (2018年11月18日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» 大変申し訳ありませんが、すぐにリクエストにはお応えできません。大変申し訳ありません (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。文豪スレッドッグスは名前くらいしか知らず、加えて作者自身学生ではありますが、卒業試験や卒業作品展、就職活動など時間が取れにくい状況にあります。 (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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