星を抱くもの 2 ページ10
「何もかもアルガン島の予言者が消えたせいだ」
彼らはその理由を
アルガン島の王が復活することを恐れた国々は、王の
ところが王は、島を囲んでいた軍艦を煙に巻き、島ごと消え去ってしまったと言う。
これで世界の差し迫った
予言者を失ったの
けれど、望めはまだある。
予言者は死んだわけではない。
この世界のどこかでまだ存在しているのだ。
「予言者が復活すれば、世界は再び
「だが、そんなこと一体どうやって…」
アルガン王の姿はベールに包まれている。
幼い子供だと言うものいる。
若々しい男神の姿だと言うものもいる。
接触を計りたくとも、煌帝国やアルパは絶対に口を割らないだろう。
「予言者は家族想いだと聞く。白龍帝の正妃は難しくとも、バルバッドに暮らす次女の方ならば接触も容易いのではないか?」
「もしもそれで敵と見なされたらどうする」
予言者の怒りに触れればそれこそ何が起こるかわからない。
「アルバだ」
思っても見なかった名前に場がざわついた。
「あの女は現在も生きて、予言者と繋がっている」
「予言者復活のための生け
*
マグノシュダット
かつては、魔導師とそうでないものを
何故なら世界中に魔法具が
生まれつき魔力の高いものは、魔導師コースへ。
そうではないが、魔法に興味があるものは魔法具コースへ進む。
アランは幼少なので、魔法使いもそうでないものもごちゃ混ぜの初等科に
「正しく魔力を使うためには心身の健康が第1です。」
校庭に並んだ生徒の中でもアランは小さく、一番先頭だ。
それでも今日のアランは少し違う。
何故なら…。
「ぼく、かけっことくい!」
ふふん!と胸を張っていると、いつものように声が聞こえてくる。
『調子に乗ってると転ぶよ。』
『主、きちんと準備運動をするようにと言っているぞ』
「わかってるよぉ」
幸い前後座右と距離を取っているためアランの声は聞こえない。
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