星を抱くもの 17 ページ25
「2人とも至急、煌に
「「父上!!」」
抗議の声を
「紅明にこの事を伝え、煌帝国のマギ、金属器使い、眷族、魔導師の力を結集するのだ。事態は急を要する。出来るな?」
「「はい!父上!!」」
走っていった子供達を見送った白龍は、
「アラン、聞こえるだろうか」
白龍は、巻き起こる渦をものともせずアランの元へと歩みを進める。
「君は今更と笑うかもしれないが」
今でも思い浮かぶのは、自分が手にしている
「ようやく、
白龍は笑った。
この状況を
金属器に力強い光が宿る。
『ザガン!!』
*
高い志を持つものほど苦しみは続き。
正直者程バカを見る。
アランは幸運だったに過ぎない。
流星は何が起こっているのかわからなかった。
カリッアから
「う……、わ!ぎゃあ!ば、化け物!!」
「に、逃げろ!!」
私兵達から悲鳴が上がった。
その動揺は大きく広がり、統率も戦意も失くした集団はあっという間に逃げていった。
「お、おい?カリッア……?なにやって…、何やってんだよ!お前は!!!」
お前、そんなやつじゃないだろう!
「触るな!!!」
ビクっと流星は手を引いた。
「全く、これは一体どういう状態だい」
黒いルフに包まれたカリッアを見てシャロットは顔をしかめた。
「言っている場合か」
魔装を解いた紅炎はもとの姿に戻った。
「グエンツェンで子供の姿にされるのが嫌だからって、わざわざ魔装した君が言うことかい」
やれやれ。と、わざとらしいポーズを取ったシャロットに紅炎の青筋が浮かぶ。
相変わらずの仲良しぶりだ。
「そんなことはどうでもいい!カリッアを助けてくれ!頼む!!」
流星の
「黒いルフが暴走しているにもかかわらず、これだけの量のルフに耐えてる。さすがアランの肉体か」
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