75話 ページ26
「シャロットは可能だと思う?」
「不可能だ」
「・・・!!」
それは、直接、紅炎や紅明、紅覇の命に関わる。
「例え、レームや七海連合を破り、
「・・・それは・・・」
信念を曲げろと言っているのに等しい。
そんな事を言って、聞く耳を持つだろうか。
「話を戻そう。練 玉艶が恐れているのは君の能力だ」
「つまり、どんな魔法を使っていようが魔法である限り、私の無効化が絶大な効果を
「そうだ。君の能力で、玉艶に入っている『誰』かの能力を封じることができる」
「わ・・・私、紅炎の役に立つ!?」
ぶみっ。
突然、鼻をつつままれ、顔を上げると不愉快そうなシャロットの視線に出くわした。
「それは練 紅炎を何よりも優先する考え方だ。教えただろう?人よりも強大な力を持つものは常に自分で考えなくてはいけない。」
「ご、ごめん」
「どんなに有効とは言え、君の寿命は永遠じゃない。君や僕。シンドバッドや練 紅炎。この秘密に気が付き警戒する者たちが死に絶えるのをのんびり待っている余裕が、相手側にあれば。・・・終わりだ。」
相手には時間切れがないってこと?
そんな人間存在するの?
・・・ん?
「・・・待って。何か。何か引っかかってる」
復活
精神魔法・・・?
まって・・・?魔法・・・??
命の魔法・・・!?
「アルガン島・・・?」
「アルガン島?」
「巫女だ・・・」
「言っている意味がわからない。順序を追って話して。」
「島では
Aが知っている限り、命の魔法に所属するジンはフェニクスだけだ。
魔導士が使う魔法だって、植物の成長を促したり、そういう類のもの。
けれど、もし。
もしも、『命』そのものに関する能力を持つジンが存在したら?
青い目の娘。
能力の継承。
寿命という壁を乗り越え、島民達を守るために。
「どういう意味だい?」
「アルガン島に何かある。そんな気がする」
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飛燕(プロフ) - S夢さん» コメントありがとうございます。第2章がスタートしています!そちらもお楽しみください。 (2017年8月11日 6時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
S夢 - 主人公の心情がとても切なくて…!紅炎さん会いに行ってと思っても会ったら会ったで崩れそうで…。もう最高です!ひっっさしぶりにこんなに心に入ってくる話を読みました!更新頑張ってください!! (2017年8月10日 21時) (レス) id: 7a4424b033 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 薙刀桜餅さん» コメントありがとうございます!その二人は第2章あたりからじわじわ再登場予定です(笑)これからも宜しくお願いします (2017年8月7日 20時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
薙刀桜餅(プロフ) - 初めまして!このシリーズがものすごく好きです!自分的には、紅覇様とティラちゃんのカップルが好きです、これからも更新がんばってください! (2017年8月7日 19時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
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