191話 ページ50
レーム船が入港したのは、報告から5日後の事だった。
シャロットとムーが
見慣れた
足首まである服を
男性なので装飾品は控えめだが、一つ一つが手の込んだ
一つ高い位置に用意された椅子に腰を掛けたシャロットの前で、ムーと芸術家達が頭を垂れた。
「初めまして。ムー・アレキウスと申します。」
「シャロット・アルパです。レームの英雄にお会いできて光栄です」
無礼にならない程度に顔を上げてムーは少し目を見張った。
王だと名乗った男にはアルパ国民の特徴がまるでない。
「我が国もようやく過ごしやすい気候になって来ましたので、滞在期間はゆるりとお過ごしください。」
「ぱぱぁ〜」
自分の登場時間まで待ちきれなくなったのか、袖から顔を出した子供が、よたよたシャロットに向かって歩き出した。
「ああ、僕の宝物も紹介しておきましょう。コレット、おいで」
手招きされて気をよくしたコレットは歩くスピードを
なんとも
「ムー殿だ。ご挨拶しなさい」
「ごきげんよう」
たどたどしくはあるが、ちゃんと言えて照れ臭そうだ。
「ひとり息子のコレット・アルパです。」
「はい。どーぞ」
コレットは手に握っていた花をムーに差し出した。
「くださるのですか？」
「うん」
「ありがとうございます」
力加減が難しかったのか、手の熱で少しくったりした花だが、押し花にするには十分だろう。
「まま〜、あげたよぉー！」
嬉しそうに袖に走っていくコレットを目で追うと、Aが慌てたように笑っている。
「こら！しーーー！」
ぎゅうっと抱きつくコレットをいとおしそうに抱き締める姿に重ねてムーは驚いた。
「お久しぶりです。ムー様」
「まま？」コレットの言葉をそのままなぞり、少し驚いた様子は見せたものの、ムーはふっと小さく微笑んだ。
「そうでしたか。お幸せなら良かった」
互いの視線が
それだけで、互いに全てが通じ合ったようにさえ思えた。
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飛燕(プロフ) - 令和元年おめでとうございます。 (2019年5月1日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - あいにゃんさん» コメントありがとうございます！励みになります。未だ完結しそうにありませんが、頑張りますのでお付き合いお願いします！ (2019年4月26日 12時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - 小休止が入れている→入れられている の間違いです、連コメ申し訳ありません！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: a7dec96b64 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - 物語の起伏の表現がとてもお上手だと思いました。物語を盛り上げるだけではなく、きちんとその合間に小休止が入れているという点が好きです。まだマギの夢小説を書いていらっしゃる方がいて嬉しいです！応援しています☆ (2019年4月25日 20時) (レス) id: a7dec96b64 (このIDを非表示/違反報告)
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