184話 ページ43
『何を思い悩む?
シンドバッドの思考を
「おい!聞いたか?国がマグノシュダットの魔導師たちに救援を求めたそうだ」
ピタッとシンドバッドの手が止まった。
マグノシュダットに?
レームにも相当数の魔導師がいるはずだ。
なのに、何故。
「はぁあ?なんだ?その情けない話は」
「こんな時、シェヘラザード様がいて下さればねぇ」
「で?いつ噴火は起こるんだ?」
茶を口に運びながらシンドバッドは、噴水の前で
ゼパルが宿る金属器が光を放つと同時に、小鳥の視点が合わなくなっていく。
まもなくゼパルに操られ、神殿に向かって飛んでいった。
「強制的に噴火を起こす?!」
小鳥を通し、シンドバッドは神殿の中の話を盗み聞く。
ティトスを筆頭に神官たちや重鎮達を前で堂々と意見を述べるのは、
短く切り
褐色肌と
アルパ国民の特徴を持つ男の名をシンドバッドは知っていた。
パットの護衛としてシンドリアにやって来ていた、モランである。
「そうだ。地上で噴火が起こる前に場所を選び、
「そんなことが可能なのか」
「レームには金属器使いが2人。なによりマギがいる。不可能ではない」
断言したモランのに再び場がざわめき出す。
確かに世界の創造主と言われるマギと金属器使いが2人いれば不可能などないように思われた。
ちなみに、レーム帝国が誇る英雄、ムー・アレキウスは芸術家達をアルパ国に送り届ける為、国を空けている。
「待て。確かアルパ国の王も金属器使いでは?ご協力は頂けないのか?」
そうだ!と、一斉にモランは注目を浴びるが、これには苦笑するしかない。
「正直に言えば、この一件に関してウチの王は役に立たん。アテにするな」
「どういう意味だ?」
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飛燕(プロフ) - 令和元年おめでとうございます。 (2019年5月1日 6時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - あいにゃんさん» コメントありがとうございます!励みになります。未だ完結しそうにありませんが、頑張りますのでお付き合いお願いします! (2019年4月26日 12時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - 小休止が入れている→入れられている の間違いです、連コメ申し訳ありません! (2019年4月25日 20時) (レス) id: a7dec96b64 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - 物語の起伏の表現がとてもお上手だと思いました。物語を盛り上げるだけではなく、きちんとその合間に小休止が入れているという点が好きです。まだマギの夢小説を書いていらっしゃる方がいて嬉しいです!応援しています☆ (2019年4月25日 20時) (レス) id: a7dec96b64 (このIDを非表示/違反報告)
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