182話 ページ41
「思違いも
2人のそばに控えていたアラジンだけは、この怒号の中アンナの声が聞こえていたらしく、ぎょっとアンナを振り返った。
アンナは白龍に寄り添うように立ち上がった。
「今の煌帝国で、一体誰が、かの王に対抗できるというの。」
相手は7体のジンを従え、世界有数の貿易商。
友好国だって多く存在する。
対し、煌帝国は器だけだ大きく、中身が
「杏妃の言う通りだ。これより先、一切のおごりを捨てねば生き残れぬと全員が心得よ。」
だが、次の言葉を聞き、会場にどよめきが走ったのだった。
「練 紅炎、紅明、紅覇に仕えていた眷族、従者の
*
パルテビア
レームに
現在はシンドバッドが後見し、安定した国政が敷かれている。
国際連盟の本拠地が建設中なので、シンドリア王を退位したシンドバッドは仮住まい暮らしである。
そこに舞い込んできたレームからの親書にシンドバッドは首をかしげた。
「レームで噴火の
寝耳に水である。
世界有数の貿易商であるシンドバッドには世界中の情報が舞い込むが、そんな話は聞いたこともない。
ジャファールは相変わらずの真面目顔で、国際連盟宛に届いた親書を読み上げた。
「ええ、レームから近隣国に出された親書です。もちろん、パルテビアにも
手渡されたモノにざっと目を通しても、確かにそう記されている。
「どう思う」
横に立っていた白瑛にそう尋ねた。
「何故、噴火前に気づく事が可能だったのかが気になりますね」
にもかかわらず、レームは気が付いた。
何故だ。
「多くの火山を有する国ですから、監視の目も厳しい。その
「ええ、そうですわね」
ジャファールの案が一番納得のいく説明ではある。
白瑛もおっとりと頷いてはいるが、内心そうではないと思っている事が
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飛燕(プロフ) - 令和元年おめでとうございます。 (2019年5月1日 6時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - あいにゃんさん» コメントありがとうございます!励みになります。未だ完結しそうにありませんが、頑張りますのでお付き合いお願いします! (2019年4月26日 12時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - 小休止が入れている→入れられている の間違いです、連コメ申し訳ありません! (2019年4月25日 20時) (レス) id: a7dec96b64 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - 物語の起伏の表現がとてもお上手だと思いました。物語を盛り上げるだけではなく、きちんとその合間に小休止が入れているという点が好きです。まだマギの夢小説を書いていらっしゃる方がいて嬉しいです!応援しています☆ (2019年4月25日 20時) (レス) id: a7dec96b64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ